ガンダムW
1607話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ではそのように準備しておきます。それと……トールギスの改造の件ですが、うちから1つ案が出て来ました。こういうのはどうでしょう?」
整備員が何かの書類を俺に手渡す。
そこに書かれているのは、当然ながらその改造案だろう。
何気なくその書類へと目を通すが……
「へぇ」
思わずといった様子で、俺の口から感嘆の声が上がる。
そこに書かれていたのは、手首の内側に装着する銃身の短いマシンキャノン。
ようは、あれだ。グフイグナイテッドの手首に装備されているビーム砲のマシンキャノンバージョン。
使い勝手の方も、近距離用の武装という意味では同じだが、ビームではなくマシンキャノン……実弾兵器なので、実弾が必要となる点で性能が劣ってるな。
まぁ、SEED世界の方でも核動力以外はエネルギー制限があるので、弾数があるという点では同じなのだが。
それが、左右の両手首分。
頭部バルカン程に即応性はないが、肩のマシンキャノンよりは自由度が上だ。
「どうでしょう?」
「いいな」
「そうですか!」
俺が褒めると、整備員は嬉しそうな表情になる。
「本当は手首の裏だけではなく、火力を重視して手首を囲むようにして4つのマシンキャノンを装備させるという案もあったのですが……」
「いや、それは駄目じゃないか?」
手首の裏だけであれば、まだ射角を確保出来る。
だが、手首を囲むようにしてマシンガンを装備してしまえば、ビームサーベルとかを持つ云々以前にマシンキャノンを発射した時、トールギスの手が破壊されてしまう可能性があった。
それは整備員も理解しているのだろう。照れ笑いを浮かべて俺の方を見ていた。
「はい、そうなんですよね。計算してみましたが、普通の状態であればまだしも、少しでも手の位置の調整を失敗すると弾丸で手に被害が出ることが確認されてまして」
「だろうな」
その辺りは考えるまでもないと思うんだが。
ともあれ、実際にそれを作られなくてよかった。
「その、ではこちらの案で改造を始めても構いませんか?」
「ああ、頼む」
そう告げると、整備兵はすぐに改造に取り掛かるべく俺の前から去っていく。
それを見送り、格納庫にあるトーラスが白く塗られているのを眺める。
当然のようにあのトーラスは綾子が乗るトーラスだ。
何故白く塗られているのかと言えば、それはOZのトーラスが黒だかららしい。
……いや、別にいいんだけどな。まさかこんなところでサンクキングダムカラーのトーラスを見るとは思わなかったが。
勿論綾子のトーラスは色が変わっただけではない。
ビームサーベルを使用出来るようにする改修は以前行われたのだが、今回はそれに加えて使用出来るビームサーベルを増やす為に機体に装備
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ