第3章:再会、繋がる絆
第88話「溢れ出る“負”」
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るので、飛び退いてそれを躱す。
「...っ、なっ...!?」
ギィイイイイン!!
しかし、そこで優輝は吹き飛ばされるように攻撃に弾き飛ばされる。
咄嗟に防御をした優輝を、防御の上から力任せではなく技術で吹き飛ばしたのは...。
「...誰、だ。お前は...。」
優輝にとって、記憶にない人物であった。
ウェーブの掛かった紺色の長髪を後ろで束ね、まさに騎士のような姿をしていた。
「っ....!」
明らかに修練を積み重ねたような、巧みな動きで優輝に接近する。
優輝は咄嗟にシュラインで攻撃を受け流そうとするが、受け流しきれなかった。
「それは...織崎のアロンダイト...!?」
形だけとはいえ、その偽物の扱う武器が神夜のものだと気づく。
...そう。その偽物は、記憶の封印により優輝が覚えていないだけで、以前優輝も会った事のある相手だった。
「ちっ....!」
サーラ・ラクレス...その偽物だけにかまけてはいられない。
他の偽物が攻撃を仕掛けてくるだろうと思った優輝は、創造した武器を周囲にばら撒く。
「(やっぱりジリ貧か...!)」
まともに相手をすれば、いくら天巫女の力を使っているとはいえ、勝てるはずがない。
改めてそれを認識した優輝は、一気に仕掛ける事に決める。
「っ、ぁっ....!」
〈“Boost”〉
動きを加速させ、サーラの偽物に斬りかかる。
「(っ...戦闘技術は僕と同等...いや、それ以上かもしれない。)」
しかし、サーラの偽物はあっさりと優輝が振るったシュラインを受け流す。
斬り返しで反撃されるが、優輝はシュラインの柄で受け止め、そのまま受け流す。
「(だけど...。)」
他の偽物の攻撃を凌ぐためにヒット&アウェイを繰り返す優輝。
そこで、優輝はサーラの偽物に対して気づいた事があった。
「(戦闘技術も高い。単純な斬り合いなら負ける。...だけど、それだけだ。)」
確かにその強さは目を見張るものがあった。
しかし、“それ以外”がまるで再現されていなかったのだ。
「...大方、知っている情報が少なすぎて再現できなかったって所だな!!」
〈“セイント・エクスプロージョン”〉
攻撃を受け流すと同時に、シュラインを地面に突き立てる。
その瞬間、魔法陣が展開されて大爆発を起こす。
ギィイイン!!
「っ....!」
だが、それを切り抜けてサーラの偽物は攻撃を仕掛ける。
咄嗟にシュラインで防いだ優輝だったが、シュラインは真上に弾き飛ばされてしまう。
「シャル!!」
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