第四十五話 AIMバースト誕生
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黄泉川さんが呈する疑問にも俺と初春さんで答える。
「そうか、なら試してみる価値はあるじゃん」
俺は木山先生のことを知っているので本人の話を信用できると考えていたのだが、初春さんの話が無ければ黄泉川さんを説得することはできなかったかもしれない。
「それじゃあ、俺は御坂さんと一緒にアレ……AIMバーストを何とかしてみます。って言ってもこっちから何もしなければ向こうも何もしてこないんですけどね」
何とか話がまとまったので俺も御坂さんの援護に向かうことにするが、どうしても黄泉川さんに話して貰わないといけないことがあるので一言付け加える。
「かといって放っておく訳にはいかないじゃんよ」
「何でですか?」
思った通り、黄泉川さんが俺の言葉に異を唱え、それを聞いた初春さんが聞き返す。
「あの化け物……AIMバーストって言ったかじゃん? アレが向かっている先にあるあの施設は何だと思うじゃん?」
「あー、確か原子力関係っぽい感じでしたよね」
黄泉川さんに答える。以前地図で確認したことがあるので、アニメ知識とかに関係なく知っているのである。
「ご名答じゃん。あれは原子力実験炉じゃんよ」
「って事は!?」
黄泉川さんに正解を教えて貰い、初春さんが大いに驚く。
「つまり、何としてでもあそこに向かわせるわけには行かないじゃん」
「なるほど、それなら俺と御坂さんでちょっと頑張ってきますね」
AIMバーストはまだ御坂さんと戦っているところだ。御坂さん自身が原子力施設のことを知っているかどうかは分からないが、AIMバーストが原子力施設方向へ行こうとするたびに攻撃をして、AIMバーストの意識を常に御坂さんの方へ向けさせている。
「確かに、お前さんならレベル4だし向こうの彼女もレベル5なんだから何とかなるかもしれないじゃん。けど、子供達を守るのは大人の役目じゃん」
「まー、そうでしょうけど、それって武力に限らなくても良いでしょう? 子供じゃどうにもならない権力を相手にするときにでも守ってください。解除プログラムを学園都市中に流すのには、ジャッジメントよりもアンチスキルの権限が必要でしょう?」
黄泉川さんがそれでも戦いに赴こうとするので、俺は権力的な部分で黄泉川さんの力が必要だと訴えてみた。
「ふっ、分かったじゃん。だが、それなら、うちらがレベルアッパー解除プログラムを学園都市中に流すまではくたばるなじゃん」
「当然!」
一旦うつむいた黄泉川さんだったが、何故か妙に格好良い笑顔で言ってくるので俺も強く応える。
「神代君、気をつけてくださいね」
「うん。初春さんもね」
エールを初春さんから送られて、俺は一つ頷いてから初春さんに
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