第四十五話 AIMバースト誕生
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そこまでは初春さんを護衛」
それまでふわふわと浮いているだけだったAIMバーストが、攻撃を受けてからはアンチスキルに対して反撃を始めたため、アンチスキルの所へ初春さんを一人で行かせるのは危険と判断して三人で行くことにした。
「分かったわ」
御坂さんが答えると三人同時に頷いて駆け出す。
俺の記憶が正しければ、階段を上っている途中で初春さんが攻撃されるはずだったのだが、現状ではAIMバーストをアンチスキルが一手に引き受けてくれているのですんなりと登り切り、アンチスキルの元へと向かう。
アンチスキルの面々はほぼ壊滅状態で、残っているのは格闘ゲームでは最強でもその他がドジっ子な、『てっさい』だったか『てつばい』だったかっていう名前のアンチスキル一人だった。確か郵便局強盗の事件の時に名前は聞いたはずなのだが忘れてしまっている。
「こ……こ……こないでぇ〜!」
悲鳴のような声を上げながら『てっさい』だったか『てつばい』だったかという名前のアンチスキルが小銃を乱射しているが、あっという間に弾が尽き引き金を引いてもカチャカチャと音が鳴るだけとなってしまう。
「御坂さんは向こうを、俺は初春さんと一緒にアンチスキルに話をつけてくる」
「分かった」
俺は御坂さんにドジっ子アンチスキルを任せると、初春さんと一緒に残念美人アンチスキル……っていうか黄泉川さんの方へ向かう。
「大丈夫ですか?」
「何とか生きては居るじゃんよ」
初春さんが駆け寄り黄泉川さんが少し無理をして立ち上がろうとする。
「(リジェネ)アレを抑えるためにやって貰いたいことがあるんですけど」
俺は黄泉川さんに話しかけるついでにファイナルファンタジー系の回復魔法を使い黄泉川さんのけがを回復に向かわせる。『リジェネ』の良い所は、一発で回復させるわけでは無く一定時間を掛けて徐々に回復させるので、回復魔法を使ったと言うことがバレにくいことである。
「話だけは聞くじゃん」
「レベルアッパー解除プログラムがあるんです。アレはレベルアッパー使用者のAIM拡散力場の集合体なので、解除プログラムを学園都市中に流せば止められるはずです。初春さん」
「はい、これです」
黄泉川さんが聞く態勢になったので、俺はレベルアッパー解除プログラムとAIMバースト、そしてその関連性を説明して、初春さんにレベルアッパー解除プログラムを出して貰う。
「その話は信用できるかじゃん?」
「レベルアッパー制作者本人の話ですから間違いないかと」
「渡されたのは私が人質になっていたときです。研究所のデータは正式な手順で起動せずに消えてしまったから解除プログラムはこれしかない、だから大事に持っておけって言われたんです」
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