第四十五話 AIMバースト誕生
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、あれがAIMバーストであることも倒し方も分かっているのだが、普通にこれまでの状況だけであれが何でどうすれば良いのかなんて分からないだろう。
「あれは、AIM拡散力場の集合体のような物だ。そうだな、AIMバーストとでも言っておこうか。あれはレベルアッパーのネットワークで集められたAIM拡散力場で成り立っているような物だからな、レベルアッパー使用者を解放してやればネットワークが消滅してAIMバーストを何とかできるかもしれない」
俺と御坂さんのやりとりを聞いて初春さんの肩を借りている木山先生が情報を提供してくれる。これでようやくAIMバーストの名称が使用可能になったわけだ。まあ、AIMバーストの仕様がアニメとほぼ同じであることも確認できたわけだが、アニメと違ってこっちのAIMバーストは、レベルアッパー使用者数がほぼ2倍になっていると言うことと、その中に麦野さんが含まれていると言うことで確実に強化されているのだろう。
「じゃあ、このレベルアッパー解除プログラムで……」
初春さんが木山先生の言葉で何かに気づいてポケットを探り、メモリーチップを取り出してから呟いた。
「そういう事だ。私は一人でも大丈夫だから、君は自分のやるべき事をすれば良い」
初春さんの肩を借りていた木山先生だが、実質初春さんは木山先生の腰の辺りを支えているだけだったので自力で歩き出し、滝壺さんをおんぶしている絹旗さんと一緒に避難を始める。
「初春さん、それは?」
「木山先生から預かっていた、レベルアッパー解除のプログラムです」
「それなら、白井さん……白井さん? 白井さん! 固法さん! ……通じなくなってる」
御坂さんが初春さんの持っているチップについて尋ね、それに初春さんが答えたので俺は白井さんに頼もうとしたのだが、どうやら俺のレシーバーは使えなくなっているようだ。
「黒子! 黒子っ!」
「駄目です。私も超通じません」
もしかしたらAIMバーストの影響で通信ができなくなっているのかもしれない。アニメでは確かすぐ近くのアンチスキルにいきなり頼んでいたはずなのだが、普通に考えればジャッジメントの支部に報告して指示を仰がなければならないはずなのだ。
「私もケータイは木山先生に……」
「あー、そっか。それなら上に居るアンチスキルに……って……」
初春さんも通信できる方法を考えたのだろうが、恐らく電波自体が妨害されているのでケータイがあっても通信はできないだろう。というわけで、アニメ通りアンチスキルに頼んで貰おうとしたのだが、その瞬間に上の方で銃声が響き始めた。
「アンチスキルがAIMバーストに攻撃を始めたわね」
「そうですね」
「じゃー、作戦変更。アンチスキルと合流して一緒に戦う。
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