第四十五話 AIMバースト誕生
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の主導だから罪に問えないとか、簡単に言っては居るがかなりヤバい情報になるはずである。だが、それを言うなら木山先生の記憶を見た時点で同じような物なので別に良いだろう。というか、暗に学園都市がこんな非道な実験をしているという情報を目にしているのにもかかわらず、全く気づく様子が無い御坂さんはある意味凄いと思う。
「そもそも、そのきはらっていうおじいさんの居場所が分からないと殴り込みにも行けない」
「いや、殴り込みに行くわけじゃ……」
「論点は超そこじゃないです」
滝壺さんの言葉に御坂さんが言い淀むと、絹旗さんからツッコミが入る。これが滝壺さんでは無く俺の言葉だったら、御坂さんから「殴り込みじゃ無いわよっ!」というツッコミを入れられていたことだろう。まあ、その場合も絹旗さんのツッコミは変わらないと思うけど。
「ま……まあ、ともかく! その子達を助ける方法は無いの!?」
微妙に漫才のようなやりとりをしたためか、些かクールダウンした御坂さんが気を取り直して木山先生に尋ねる。
「それを調べるためにツリーダイヤグラムの使用申請をしたのだが、さっき言ったように23回全て却下されたのでね。その代わりとするためにレベルアッパーを開発したのだ。今は2万人を超えるレベルアッパー使用者とリンクしているから、それだけの演算能力を持ってすればツリーダイヤグラムの代わりになったのだろうが……うぐっ!!」
「ちょっ……どうしたのよ!?」
御坂さんに答えていた木山先生が途中で急に苦しみ始め、御坂さんが駆け寄ろうとした所で膝を付いた。
「ネットワークが……暴走している……っ!!」
「木山先生っ!!」
御坂さんが木山先生に駆け寄って体を支えようとしている。俺はAIMバーストも知っているのでのんびりとは行かないまでも見ていられるが、それでも本当にのんびりとしていたら何かおかしいと思われそうなので、御坂さんが駆け寄ったときに『自分も駆け寄ろうとしたけど御坂さんに先を越されたのでそのまま固まってしまった』という状態になっている。
「何、あれ……」
「なんか……超変な物が……」
「ん? なぁっ!?」
木山先生からAIMバーストが現れ始めるが、御坂さんは木山先生を支えるので手一杯らしく気づいていなかった。仕方なく俺は木山先生の背中側を指さしながら声を上げ、それで絹旗さんが気づき、御坂さんも俺たちの視線の先を見てようやく気づいたのである。
「AIM……拡散……力場……が、おか……し……ぃ……」
「滝壺っ!?」
AIMバーストが現れてから少し苦しそうだった滝壺さんが片膝を付く。それを見た絹旗さんが駆け寄るが、AIMバーストからは目を離さない。
「滝壺さん! 大丈夫っ!?」
御
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