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レインボークラウン
第四百七話

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                  第四百七話  噛んで
 赤音はピーナッツを食べつつこう言った。
「確かにこれは」
「噛まないとね」
「駄目よね」
「硬いからね」
「どうしてもね」
 ジップもハリーも赤音に言う。
「絶対に噛まないと」
「それも結構噛み砕かないと駄目よ」
「そうよね。こんなの丸呑みしたら」
 それこそというのだ。
「消化に悪いわ」
「そうそう、こうしたものは特に噛む」
「人間の場合はそうしないと駄目よ」
「普通に消化に悪いから」
「そこは気をつけてね」
「それも噛み砕く感じね」
 噛み方についてもだ、赤音は述べた。
「細かくガリガリな感じよ」
「そうそう、そこまで噛んでね」
「そうして食べてね」
「さもないと本当に消化に悪いから」
「そこは気をつけてね」
「わかったわ。それにピーナッツ以外もよね」 
 赤音はピーナッツを噛み砕きつつ述べた。
「ちゃんと噛まないとね」
「ピーナッツは特にだけれど」
「他のものもやっぱり噛まないとね」
「消化に悪いから」
「そこは気をつけてね」
「わかったわ。ピーナッツは好きだけれど」
 実は赤音の好物の一つだ、他には胡桃も好きだし大豆も嫌いではない。まだ酒は飲めないが枝豆も好きだ。
「噛んで食べる様にするわ」
「そうそう、消化には気をつける」
「それが大事よ」
「そうよね、よくわかったわ」
 赤音にしてもだった。
「お姉ちゃんの言うこともね」
「やっぱりよく噛んで食べる」
「そこには根拠があるのよ」
「ええ、こんなの噛まないと駄目だしね」 
 赤音はまたピーナッツを食べて述べた。
「他のものもそうしていくわ」
「そして牛乳も飲む」
「こうしていけばね」
「きっと身体にもいいし」
「やっていったらいいわ」
「そうね、やっぱり噛むことね」
 あらためて言った、自分自身にも。
「それで奇麗になったらね」
「それでいいし」
「噛んでいきましょう」
 二匹も言う、そして実際に噛むのだった。


第四百七話   完


                      2017・1・3
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