第二幕その九
[8]前話 [2]次話
「いつものことだからこそね」
「いつもだから油断しない、ですね」
ナターシャもドロシーに尋ねます。
「そういうことですか」
「ええ、いつものことだからこそ」
まさにそれ故にというのです。
「私も気をつけてるの」
「そういうことなんですね」
最後に恵梨香が言います。
「ドロシーさんの場合は」
「そうよ、それで全部あるから」
旅に必要なものはというのです。
「安心してね」
「ウーガブーの国までですね」
「行ってそしてですね」
「何があってもですね」
「防ぐんですね」
「そうしましょう、ただね」
ここでこうも言ったドロシーでした。
「一体何が起こるか」
「それは、ですか」
「どうにもですか」
「わからないんですね」
「そこまでは」
「グリンダさんでも」
「そうなの、一体何が起こるかは」
それはというのです。
「わからないの、けれどね」
「それでもですね」
「一体どうなるか」
「それは、ですね」
「わからないですが」
「それでも」
「何が起こってもね」
それでもというのです。
「驚かないことよ」
「いいことでも悪いことでも」
「向かう」
「びっくりして動きが止まることなく」
「対応する」
「このことが大事ですね」
「そうよ、何といってもね」
だからというのです。
「何が起こっても驚かないでね」
「わかりました」
五人は皆でドロシーに応えました、そしてでした。
ドロシー、トトと一緒に御飯を食べました。その御飯はです。
オムライスでしたがジョージはオムライスを食べて言いました。
「これアメリカにはなかったね」
「ロシアでもなかったわよ」
「ブラジルでもだよ」
「勿論中国にもね」
ナターシャ、カルロス、神宝も言います。
「こうした食べものはね」
「日本にしかなかったわ」
「最初大きなオムレツかと思ったよ」
「これは食べられるのかなってね」
「そうよね、まさかね」
ドロシーも言います、そのオムライスを食べながら。
「オレンジライスをオムレツで包むなんてね」
「日本だけって言われて」
その恵梨香の言葉です、見ればトト以外はスプーンを使っています。
「私驚きました」
「そうなのね」
「はい、本当に」
それこそというのです。
「フランス辺りから来たって思ってました」
「フランスでもないわよ」
ナターシャはすぐにです、恵梨香に答えました。
「こうしたお料理は」
「あっちはパンが主食だからね」
神宝も言います。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ