悪魔の囁き
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の市松人形から、呪いのビスクドールぐらいに出世した。
「ち、違うんだ、みっ、美遊……」
もう髪の毛使いとか糸使い系統の術者になって、兄を持ち上げて首切り寸前。
「こっちのお兄ちゃんはカレーとか作らないの? インド料理屋とかで買った、ターメリックとかクミンの粉ごと買って、フライパンで炒めてから寸胴で煮込む奴。あれは麻薬よねえ、あれ食べてタイガーとかもイっちゃったし、桜もママもセラもリズも壊れたし、一成も「一生お俺のためにカレーを作ってくれ」とか告白したし」
雀花とミミ大喜びのパターンだったので御注進すると、本当にメモを出して詳細を聞いてから書き込んで喜んだ。
ミミはそれだけでお腹いっぱいになって、ノート一冊分、一成*士郎の恋愛ものを完成させて、次のコミケで落ちた原稿の代わりに人称だけ書き換えて領布された。
「立ち位置は同じなんだから、ジュリアンにお兄ちゃんのカレー食べさせたらすぐに陥落するわね、凜もルヴィアも、下手するとバゼットも転ぶわ、なんせあれは麻薬なんだから」
美遊は「ひいっ」とか鳴いて、先ほどの兄との話題が「トマトの水分だけでカレーができるんだなあ、今度インドの食材扱ってる店でry」だったのを思い出し、市販のルーでも破壊的な兄のカレーが、粉から拘ったものに変更され、粉末から火を通して焼き、もしトマトの水分だけでカレーを生産されてしまったら、あのバゼットまで堕ちると言われて恐怖した。
「そうか、こっちのお兄ちゃんは聖杯戦争で忙しくて、カレー研究してなかったんだ。もしアレ食べさせたら、アンジェリカと桜の人形も堕ちるわよ? 感情戻ったり、頭治るんじゃない?」
美遊は床に膝と手を着いて、orzの姿勢になり、兄の髪の毛拘束も解けた。
(ず、寸胴はある、残りはカレーの粉だけ)
もしガラムマサラとか中毒性のある粉末まで使われ、ガーリックとかも摺り混んでいれられ、リンゴとかハチミツ入りの甘口の子供向けとか、大人用のキツいものを作られると包丁人味平のカレー戦争になり、全員が兄のカレーの奴隷になって堕ちる。隠し味に醤油だとか山椒や山葵まで使われるとタヒ人が出る。
「あたしもまたお兄ちゃんのカレー食べたくなったなあ、帰ろうかしら?」
「帰って、みんな早く帰ってっ」
兄が麻薬カレーを生産しないうち、この星を救った英雄を追い返そうとした美遊。
翌朝、元の世界に帰る準備をしている凛とルヴィア、もちろんイリアもバゼットも準備をしていた。
美遊的には、送り返すのに付いて行くアンジェリカも遭難させて、もう帰って来ないように祈った。
全員で準備している状況に疑問を感じて話し掛けるクロエ。
「ねえ、凛、あなたこっちの世界に残るんでしょう? 何してんの」
「はぁ? 私は元の世界で報告して、カードは回収できなかったけど、学校に戻って
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