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SAO−銀ノ月−
第百二十四話
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落ちていったからだ。

「――音が聞こえる」

 その飛翔音に気づいたのは、ユウキが最初だった。それはこの世界の妖精たちが飛翔する際に発生する音で、その飛翔音の先には――数え切れないほどのプレイヤーたちがいた。

「なんだ……みんな、最期の挨拶はしないって決まりだよ……スリーピング・ナイツは……」

 それは俺とリズが新生ALO開始の時に見た、あのフェアリィ・ダンスと同様のものだった。ユウキはその妖精たちが見えるのか、アスナに抱かれながらそちらに笑いかけていく。

「ルクス……グウェンとまた仲良くなれて……セブンもレインもスメラギさんも、仕事あるでしょ……あっちは打ち上げでデュエルしたサラマンダーの人で、向こうの人は……シャムロックの……」

 スリーピング・ナイツや俺たちといった友人たちや、共に戦ったことも多かったシルフやケットシーだけではなく、フロアボス攻略の打ち上げの際にデュエルしたサラマンダー、セブンと共に戦ったシャムロックのメンバー――数千を超えるメンバーが、この場に向かっていた。

「ボク、この世界に来て良かった……こんないっぱいの人に見送られて……大好きな人の腕の中で、旅を終えられるんだから……」

 ――ボク、がんばって、生きた……ここで、生きたよ……

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