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To Heart 赤い目
来栖川綾香
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った。
「葵さんは藤田さんの仲間ですよね?」
(バレテ〜ラ)
 葵に「股割り」してしまっているのもバレているらしく、ストーカーヤンデレメンヘラリスカボーダー女が、非常に怒っているのも理解させられた。

 どうにか琴音と芹香の許可を取って、綾香を家に入れて寝かしつけるのを許してもらった浩之。
 それからはトイレに行くにも水を飲むのにも、全部一緒に行動させられ、泣きながら着いて来た。
 ようやく着替えや入浴にも応じたが、浩之の前で全裸になり、自分を守って貰う代償として、自分の肉体であろうが何だろうが差し出して、恐ろしい姉とお友達に魂まで食われたり、AKIRA君みたいな超能力者に神経まで分解されて標本や試験官の中で生きているような地獄を味合わずに済むよう、守ってもらう契約を済ませようとしていた。
「おい、お前だって乙女なんだろ? ちょっとは恥ずかしがれよ」
「いいもん、あたし浩之がいなかったらもう生きていけない、またあんな怖い思いするなら死んだ方がマシ。何してもいいよ、子供できても大丈夫だし、そうしよっ、ね? ね? ね?
「いや、琴音ちゃんより強い超能力者探すか、幽霊全部追い払えるような寺生まれのTさんとか探した方がいいだろう?」
「そんなの居なかった。お坊さんも神職も全部何の能力も無いニセモノよ」
 綾香の自由になる範囲で、心の何処かで探し求めていた相手を探していたが、ついに見つからなかったらしい、
 結局は綾香に泣かれ、風呂までご一緒する事になった二人。
「おい、本当にいいのか?」
「一緒じゃないとイヤッ」
 生乳をギュウギュウ押し付けながら、周りを警戒している綾香。
「お、俺だって男だぞ、襲われてもいいのか?」
 もちろん、力技なら逆に倒されるのが普通だったが、現在「お友達」に対抗できて、綾香の「味方チーム」にいるのは浩之だけで、琴音と「あの人」両方を止められるのは、世界に浩之ただ一人だった。
「いいよ、浩之だったら、だから結婚してずっと一緒にいて」
「何言ってんだ、そんな簡単に一生の事決めるなよ」
「だって、あの二人に勝てるのって、この世に浩之しかいないじゃない… うえええ〜〜〜〜〜ん」
 風呂に入って、体を洗い始めても、綾香は絶対に背中を向けなかった。
「おい、お前もちょっとは隠せよ」
「だって、背中向けたり、目閉じた間に浩之が入れ替わってたら、もっと怖いじゃないっ! 洗ってあげるから、ねっ?」
 そう言って、石鹸が付いた手で浩之を洗い始める綾香。なんだかんだ言いながら、二人は目を閉じないでキスも済ませて大人の階段を登ろうとしていた。
「大丈夫か、綾香?」
「うん、こうしてたら怖くないよ、キスして抱き合ってたら怖くなくなったよ」
 そのまま泣きながら、暫く抱き合っていた二人。そこで風呂場の外で、大き
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