滅殺
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うだったので満足でしょう」…?」
コクコク
その3人と2体は、楽しそう?に気絶して、泡を吹きながら仲良く倒れていた。
『クゥ〜〜ン』
鼻を鳴らし、芹香の手をペロペロと舐めている子犬の幽霊。
「え? 「ワンちゃんとはお友達になれましたから、もう貴方ともお友達です」って、 そんなっ」
なでなでなで、なでなでなで
「あ…… はい…」
まだ琴音を守る霊は、芹香には及ばなかったが、似たような才能を持つ二人は、お友達になった。
『ニャ〜〜〜』
『ワンワンワンッ』
『ヒャオウウウウウ』
『ウオオオオオオォン』
『ギャアアアアアッ!』
そして琴音にも、周囲を飛んでいる沢山の「新しいお友達」ができた。
(あ、あの、先輩、日も呉れたし、きょうは解散にしないか? こいつらも家に送るか、病院にでも入れないと?)
リミッターが効いて、気絶した二人と違い、気絶もできず最後まで抵抗して、体を乗っ取られたのか、押し出されて霊体のまま浩之に抱き着いて、まだ壮絶な悲鳴で泣き叫ぶ綾香。
体は何かに憑依されて動いているようで、そろそろ精神が焼き切れてしまいそうな大変な状態になっていた。
(ひぎゃああああああっ!! あああっ! うわああああああっ! ZSDFくげるいお;GふいおうぇGHふぁういおQFるHげGHLS;!!!)
(頼むっ、先輩っ! もう綾香が死にそうだっ!)
芹香が指を動かし、綾香と浩之の霊を体に戻すと、綾香は気を失って倒れ、お友達にも話しだした。
「え? 「みんな今日はありがとう、もっと沢山遊びたいけど、この子たちと下に待たせている人がもう耐えられないから、解散しましょう」だって?」
コクコク
そう言う配慮ができるなら、早めに救ってやれば良いのに、とは思ったが、芹香と琴音は楽しんでいて、結構離れている階段の下では、はみ出した幽霊が挨拶しに行っただけで壮絶な悲鳴が聞こえている。
「ああ、「また会いましょう、さようなら、おみやげをどうぞ」だって?」
コクコク
お友達はビン詰めの品や、何かの薬品を持って、楽しそうに帰っていった。
辺りが静まった頃、地面に転がっていた人物とメイドロボも回収され、浩之や芹香と一緒に来栖川邸に送られた。神社の神職などは救急車に収容され病院に向かった。
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