ガンダムW
1606話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
れは私も否定しません。ですが……あの映像はしっかりと保存してあるので、使えると思いますよ?」
「なるほど」
バルジでコロニーを撃つと、そうレディ・アンが宣言している映像だ。
それをコロニーの方に流してやれば、宇宙でOZ側に味方をする者は少なくなるだろう。
連合軍がコロニーとの間に宥和政策を取るといっても、今までが今までだけにすぐには信用されない。
つまり、コロニーの面々は連合軍とOZのどちらを支持するのか、迷っている奴もいた筈だ。
そんな者達に恫喝の映像を見せればどうなるのか……それは考えるまでもない。
いや、それだけではなくOZ寄りだった者ですら考え直す可能性は高い。
そう考えれば、今回の件はレディ・アンの大チョンボだろう。
まぁ、どこぞの頭がお花畑のコロニーの指導者であれば、自己暗示か何かを使ったレディ・アンの色仕掛けにコロッと騙される可能性はなきにしもあらずってところだが。
「レディ・アンも、その辺は馬鹿じゃなかったか」
「はい。出来れば捕らえたかったというのは分かるんですけどね。今回の件を発端として、何か過激な事をしないとも限りませんし」
残念そうなサリィだったが、この辺りはレディ・アンの判断の早さが勝ったというところか。
「分かった。俺の用事はそれだけだ。バルジの件も聞きたかったんだが、今の様子を見る限りだと、何の情報もないみたいだしな」
「……アクセル代表。一応聞きますが、何か今回の件で思い当たる事はありませんか?」
これは疑っている? ……いや、違うな。何でもいいから手掛かりらしい手掛かりを探しているといったところか。
「いや、残念ながら何でこんな事になったのかは、俺にも分からないな」
そう告げ、五飛とデュオを引き連れ、司令室を出るのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ