第3話
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た事はないわよ。でも、2年前の”リベールの異変”が起こる半年前くらいに起こったエレボニア帝国の事件――――帝都各地で起こった猟兵達による遊撃士協会支部の襲撃事件と言えばわかるでしょう?」
「そ、それって……」
「以前教官の話にあった……」
「―――なるほど、”ジェスター猟兵団”か。確かに奴等には俺が稽古をつけてやったのだから、遊撃士協会の支部を襲撃した奴等を強化した俺に対して思う所があってもおかしくないな。」
サラの答えを聞いたエリオットとマキアスは目を丸くし、かつての出来事を思い出したレーヴェは納得した様子で頷いてサラを挑発するかのように口元に笑みを浮かべてサラを見つめた。
「言ってくれるわね……!なんなら今ここでやりあって2年前にあんたが育てた連中から受けた”借り”を返してもらってもいいのよ!?」
「落ち着いて下さい、サラさん!―――”剣帝”レオンハルト、先程今の貴方はプリネ皇女の親衛隊の副長と仰いましたが、それならば”エレボニア帝国”として”メンフィル帝国”に聞きたい事があります!」
今にもレーヴェに戦闘を仕掛けそうなサラの様子を見たクレア大尉はサラに冷静になるように指摘した後厳しい表情でレーヴェに問いかけた。
「何が聞きたい。」
「―――何故メンフィル帝国はケルディック―――いえ、エレボニア帝国侵攻を行っているのですか!?やはりユミル襲撃の件ですか!?」
「ほう?内戦でエレボニア全土が混乱しているこの状況で既にユミルの件を掴んでいるとは………―――なるほど、遊撃士協会経由か。”鉄血宰相”によって支部を撤退させられたにも関わらず”鉄血宰相”の忠臣である”鉄血の子供達”にわざわざ教えてやるとは、随分とお人好しな事をしたのだな?まさか同じ遊撃士であるエステル・ブライトのお人好しな部分が移ったのか?」
クレア大尉がユミル襲撃の件を知っている事に僅かに驚いて目を丸くしたレーヴェだったがサラに視線を向けて全てを悟ると口元に笑みを浮かべて問いかけた。
「うっさいわね!それとこれとは別問題だし、あの娘は関係ないわよ!それよりもさっさとメンフィル帝国によるエレボニア帝国侵攻の理由を答えなさい!」
「……まあ、そのくらいなら答えてやってもいいだろう。――――お前達の予想通りだ。メンフィル帝国は”ユミル襲撃”の件に対してリベールの王都グランセルに存在するエレボニア帝国の大使館に厳重に抗議し、更にユミル襲撃に対する謝罪や賠償を求めたが、エレボニアはメンフィルの要請に対して一つも応えなかった。よってメンフィル帝国は”エレボニア帝国侵攻”を決定した。かつて”ハーメルの惨劇”を盾にしてリベールに侵攻をしたエレボニアのようにな。最もユミルの件は”ハーメル”の時と違い、正真正銘
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