第二章 Lost Heros
彼に関して
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そっちもあっちも辛いだけだからな」
そう言い残して、二人はその場を去って行った。
その背中に、なのはが叫んだ。
「あなた達の目の前に!!大切な仲間が他の仲間を傷つけていたという事実を突きつけられて!!それでもあなた達は・・・・・」
「許さんね。だが、信じもする」
「生ぬるい敵意ではない。本気での敵意だ。しかし、同時に信じる」
「それが・・・・仲間だ」
「なんとも・・・・まだまだぬるいね。「EARTH」のみなさん」
そう言って、今度こそその場を立ち去る二人。
残った者は、愕然とした。
「信じても敵?そんなこと・・・・」
「いや。彼らならやる。間違いなく」
「これが経験の差か・・・・考えてみれば、オレたちは蒔風と全然一緒に居なかったもんな」
「でも、その友人を以っても「わからない」なんて・・・・規格外すぎるよ」
「あいつが規格外なのは承知の上だ。だったら・・・・」
そこまで言って、クラウドが拳を握って言った。
「オレは徹底的に、あいつの敵になるだけだ」
そう言って、個人のモニターを目の前に開く。
回線を通して、他のメンバーに連絡を取るためだ。
『理樹・・・・俺は・・・・俺は!!!!』
「ま、真人・・・もう落ち着いて。気にしないで・・・・」
『理樹、悪いがオレも同じだ。オレたちはもうお前に顔向けできない・・・!!!』
理樹の元に開かれたモニターには、真人と謙吾が映っていた。後ろにはべナウィも見え、梨花と羽入を介抱している。
『俺たちはみんなを守れなかった・・・・もう、あいつを倒すまで俺たちは戻らない!』
「真人!!」
『守ってばっかじゃ、やられちまうんだよ!!』
『理樹、守るのも大事だ。しかし、攻めなければ守れる者も守れん!!』
「でも・・・そんな危険な!!」
「だが、一理ある」
「クラウドさん!?」
蒔風を追う側にまわるという二人の意見に、理樹は危険だと引き留めるがクラウドはそれに賛成した。
その確かに一理ある意見に、理樹がそれでも危険だという。
「攻めていくのには危険が伴う。だが、そうしなければおそらくシュンは倒せない」
「蒔風は追い、それでいて追われる、か。たしかに有効だな・・・・」
「でも・・・それは!!」
「確かに危険だ。いや、だからこそ、やらねばならないかもしれない」
「・・・・・」
「攻めるぞ、あいつを。もう逃げてばかりではいられない」
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