第二章 Lost Heros
逃走の銀白
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って追跡しにくいようにしてるんだろう。上空から見てみてくれ!!』
「わかった!」
ユウスケからの連絡に、理樹が街に飛び出す。
上空で獣の姿になった応龍とも合流し、その背に乗った鵺からも話を聞く。
即興で作ったこの結界は今なお作り上げ中で、じきに蒔風の位置もはっきりと割り出せるようになるらしい。
「小野寺さんが見たのは・・・・」
「あそこだ。で、あっちのビルにも見つけた」
『理樹、こっちの地面にも跡を見つけだが、すぐに消えてる』
「大丈夫、こっちで見つけた」
そうして、徐々に蒔風へと近づいていく理樹たち。
と、そこでモニターが表示され、機器に反応があったことを示した。
「舜だ!反応あり!!」
「微弱だけどな・・・・」
『僕が近い!!行くよ、ましろ!!』
『はい!』
裕理からの連絡があり、一緒にいたましろと共にその地点へと向かう。
だが、そこにあったのは小さな血だまりと、剣の刺さった後だけだった。
「理樹!だめだ、こっちにはもう・・・・」
『裕理!!そこを今すぐ離れるんだ!!!!』
「え?・・・・ッッ!!??」
チュン、ギィ!!
現場に到着し、報告した裕理に、理樹の警告が飛ぶ。
直後、真上からの銃撃に、裕理が強化した手で反応して弾く。
手がしびれたものの、その攻撃を防いだ彼は、ましろに危険が及ばないようにその場から撤退する。
「ま、さか!!!」
『上から見てた!!舜だ!!ビルの屋上にいる!!』
そう、上空の理樹は、屋上からライフルで裕理を狙う蒔風を見ていた。
最初こそ陰で見えなかったが、狙った瞬間殺気を感じ、咄嗟に警告したのだ。
「クソッ!!」
「待て!!!」
奇襲を外した蒔風は、組み立て式のライフルをその場に投げ捨て、ビルの屋上を跳ねて逃げる。
その跡を追う理樹と応龍だが、蒔風が逃げながら銃弾を放ってくるのでうまく接近して行けない。
が、その行く先にデンライナーが通過するように停車し、行く手をさえぎる。
いきなり現れたそれに両手をデンライナーに当て、一回転して飛び越える蒔風。
しかし
「おりゃァ!!!」
「ぐっ!?おぁッ!?」
デンライナーの屋根に飛び出した蒔風を、クウガの拳が捉え、叩きつける。
直撃こそ避けたものの、ガードの上から押し付けられるような攻撃に、蒔風のひざが曲がる。
さらに、そのしゃがみ込んだ蒔風に背後からキンタロスが腕で締め上げるように掴みかかり、蒔風を拘束する。
「はっは!!大金星や!!」
「も
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