第二章 Lost Heros
銀白VS破壊者
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「「「「変身」」」」
蒔風の目の前で四人が同時に変身し、明らかな敵意を向けてくる。
「固有結界を反発で無理に破壊してこっちも気分は最悪なのに、ここで来るかよ・・・・」
「あれだけの戦闘をやって、気付かれないと思っていたというのが無理な話さ」
蒔風の愚痴に、海東が答える。
だが彼らが来れたのも、あくまで距離が比較的近かったからだ。
他の増援は望めそうにない。
一応連絡は入れたが、自分たちがそこまで耐えられるかどうかもわからない。
「蒔風・・・お前、どうやってカードに変えている?」
だから、まず話しかけた。
時間稼ぎだ。
一斉には無理でも、連戦を重ねていけば蒔風も倒れるはず。
そのためには皆が来るまでの時間を稼がなければならない。
士の問いに、蒔風が懐から何か小さな機械を取りだした。
それは、ディケイドライバーの外層が取り外され、カードを挿入するスロットなど諸々がまだ取り付けられていない、基盤むき出しの機械。
大きさは大きめの携帯ストラップくらいか。
それを見せ、蒔風が話しだした。
「大ショッカーの巨大基地。その跡地にあったライダーシステム開発室。ディケイド、ディエンドに続く第三のライダーのために作られたのがこれだ」
「大ショッカーのだと・・・・・!?」
「そう、この「破壊機構」を基本としているのはお前らのと同じ。まあ?何があったかは知らないけど、急いで撤去したらしくてな。何もなかったけど、何とかこれを見つけたってこと」
そういってそれをしまう蒔風。
そして、次にカードを取り出す。
「で、こうしたわけ。お前はわかってるよなぁ、士!!!経験者だもんな!!!」
「ッ・・・・・」
そしてカードもしまい、士に言う蒔風。
だが、その言葉にユウスケが疑問を抱く。
「待てよ・・・・なんでお前がそれを知ってんだよ!!おまえはいなかっただろ!?」
そう、蒔風はあのライダー大戦の詳細を知らないはず。
それどころかそれ以前に、大ショッカーの基地は彼らが跡形も無く吹き飛ばしてしまったために、跡地もわからないはずなのだ。
「あん?知ってんぞ?仮面ライダー全員でシャドームーンごと基地吹っ飛ばしたのも、ユウスケがアルティメットゴウラムで特攻かけたのも、ドラスに苦戦しながらも勝利を収めたことも!!」
なのに、彼は知っていた。
まるで、どこかからその光景を見ていたかのようにだ。
「な・・・なんで・・・・」
「ユウスケ、それ以上は言っても無駄だ」
「そう、今の彼はただの敵。そう・・・・ただの敵さ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ