第二章 Lost Heros
銀白VS破壊者
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「な・・・・・」
「ガアアアアアアアアああああああああああああああ!!!!!」
そして咆哮を上げ、右の拳でディケイドの側頭部を殴り地面にたたき落とす。
バチバチと音を立て、そのマスクが砕けて士の顔が半分ほど見える。
「士!!!」
「オオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
「なロォ!!!!」
《ATTACK RIDE―――METAL!》
膝立ちになり、何とか立ち上がろうとしたディケイドに、蒔風が剣を振り下ろす。
それをブレイドのアタックライド・メタルで体を高質化して受け止めるディケイドだが、マスク部分の破損が響いているのかその硬度は十分に発揮されていない。
「士ァ!!クソッ!!!」
「まずい!!」
自分の肩にぶつかったままになっている蒔風の剣を両手で握りしめ、動きを止めようとするディケイド。
だが、徐々にその剣はずり落ちてきて、ディケイドを切り裂こうとしている。
「フーーッ、フーーッ、フーーッ・・・・・・」
「つッ・・・ガッ・・・・」
その状態で、士は考えていた。
蒔風のその目が、あまりにも必死だったということに疑問を抱いたからだ。
士はその目を知っている。
皆の記憶から消え、消滅してしまう世界を救うためにライダーと戦っていたあの頃の自分と同じだと。
そして、この戦いの意図に―――――――
「蒔風・・・・まさかお前!!!」
「ッッッ!!!!???ゼリャァッ!!!!!」
斬ッ!!!!!ドンッ!!!!
その言葉に蒔風が目を見開き、ディケイドの身体を切り裂いて消滅させる。
その姿がカードになって蒔風の手に飛び込んでくるが、それよりも蒔風の様子がおかしい。
まるで何かを探しているかのように上空を見上げ、焦っているようにも見えた。
が、その蒔風にクウガタイタンフォームとディエンドが迫ってきている。
クウガの突き、カラミティタイタンを脇に挟んで受け止め、ディエンドの銃撃をタイタンの背中を向ける事でそこに着弾させてガードする。
「小野寺君!!」
「大丈夫です!!それよりも・・・こいつを!!!」
「・・・・・クソッ!!」
と、士をやられた事で激昂する彼らを見て、蒔風がついに逃走する。
クウガを投げ転がし、ディエンドの銃撃をよけながら、衛宮邸の塀に向かって走った。
しかし、その勢いがガクンと落ちた。
見てみると、足をキバーラが掴んで止め、その場から逃がさないとばかりに踏ん張っているのだ。
「チッ・・・邪魔だ!!!!」
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