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世界をめぐる、銀白の翼
第二章 Lost Heros
銀白VS英霊
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ゼロ距離で受け、ランサーはダメージを負い過ぎた。



それを見て、アーチャーが覚悟を決める。




「セイバー!!ランサーと凛たちを連れて、この場から逃げろ!!!」



「アーチャー!?」



と、それと同時にアーチャーが一瞬の間に詠唱し、固有結界を発動させる。


そのために魔力を取られたマスターの凛が具合を崩したように倒れ、士郎が支える。
それを見て、セイバーも決心した。

倒れるランサーを抱え、二人の元に向かって更に担いで逃走を図る。


それ止めようとする蒔風だが、すでに固有結界は発動している。
アーチャーの無数の剣が、蒔風に向かって降り注いで行く。





「クソッ・・・心象的世界破壊(イマジナリティ・ワールドエンド)




それに対し、蒔風も固有結界を展開させ、打ち消してきた。
この場合、打ち消したのは固有結界そのものをだ。


固有結界という魔法に限りなく近い魔術は、世界を侵食するものである。
故に、それを発動させると同時に世界空の修正力が働き、維持するためにはかなりの魔力量と意志が必要になるのだが、こうして固有結界を重複して発動させてしまった場合、それぞれの結界が反発しあい、消滅してしまう。


しかし、その反動は凄まじい。
アーチャーはそのまま地面に倒れ、蒔風は胸を押さえて脂汗をたらしている。


が、それでもやることはやる。

アーチャーの胸に「天」を投げ放って刺し、その体をカードに変える。
そして、三人を抱えて衛宮家の塀の上から跳躍しようとするセイバーに向かって手を伸ばし、簡易的にだが獄炎弾を三発、正確に放った。



しかし、それは彼女らには届かない。




灰色のオーロラが彼女らを覆い、どこかへと連れ去ってしまったからだ。




「ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・あれは・・・・・・」




そして、そのオーロラが蒔風の前にも表れ、そこから四人の影が現れた。


その四人は




「間に合わなかったか・・・・」

「だが、彼女らは逃がしたよ」

「舜・・・・お前はオレたちが倒す!!」

「もう・・・・私も容赦しません」




世界を旅する仮面ライダー。



破壊者・ディケイド





彼と、その仲間だった。












to be continued


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