第二章 Lost Heros
銀白VS英霊
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世界にいたのは舜との約束が元だったから・・・・・こっちから彼女に連絡を取ることはできないと思う』
「そうじゃなくても!この現状を見れば・・・・」
そこまで言って、士朗が気付く。
そうだ・・・そういえばこの襲撃事件が始まってから、一度もアリスを見ていないんじゃないか?
『それは僕らも思ってた。だけど、管理者だったらこんな回りくどいことはしない。そもそも、管理者は力があっても人の意志までは変えられないそうなんだ。相手が翼人なら、なおさら』
「じゃあ・・・これは本当に?」
『舜の仕業。しかも、的確にこっちの居場所を突き止めてきている。僕らもそろそろここを離れるところなんだ。一カ所に、しかも、由縁のある場所は絶対にまずいから』
「わかった。オレたちも移動する」
『気をつけて。舜の戦い方は・・・僕らの知ってる舜のものと違うから』
そうして、連絡を切る。
一同はその話を聞いて、気落ちはしたものの、上がることはなかった。
「今の話、本当?」
「らしい・・・信じられるか?こんなの・・・・」
凛の言葉に、士朗が辛そうに答える。
だがそんな彼らに、ランサーだけがいつもと変わらない様子であっけらかんと言った。
「何気落ちしてんだ。「昨日の敵は今日の友」ってのがあんだろ?だったら、「今日の友が明日の敵」ってことがあんのも道理だろうが。敵は敵。やるだけだ」
戦士然としたランサーの言葉に、アーチャーも頷く。
今そのようなためらいがあっては、すぐにやられてしまうぞ、と。
と、そこに
カランカランカラン・・・・・・
衛宮邸に仕掛けられている、侵入者を知らせる音が、静かに、だが確かに鳴った。
その音を察知して、庭にバーサーカーが顕現し、ライダーが降りてくる。
「今の音・・・・!!」
「ああ・・・・誰かが・・・・きた」
否、誰かが、などではない。
彼らは知っている。一体誰がここに来たのか。
しかし、その可能性を消したいというのもまた事実。
出来れば戦いたくないのだ。
心境的にではない。
自らの安全のためにだ。
居間で構えて、待ちうける一同。
何が起こるかわからないため、下手に動くことができないのだ。
だが、こうしていても仕方がない。敵はすでにこの敷地に入っている。
アーチャーが凛と士朗を促して、桜とイリヤを起こしてくるように言った。
確かに、セイバーがいるといっても、今は離れている彼女らの方が心配だ。
こちらに合流させた方がいい。
そうして、二人が居間から出ていこうとして、一歩その敷
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