第二章 Lost Heros
銀白VS剣&夜天
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ミッドチルダ郊外にある、八神家宅
その家に、数人のメンバーが集まっていた。
現在、「EARTH」メンバーは様々なところにバラけており、蒔風によって一気に殲滅されるのを防いでいる。
そして、今は通信を使って全員と連絡を取り、蒔風の戦力を検討していたところだ。
各世界でいろいろな力を見せてきた蒔風だが、一つの世界で見せた力はそう多くはない。
そのために、こうした情報のやり取りが今はとても重要なのだ。
『シュンの力は分かった』
『戦力としては・・・彼の武器、「十五天帝」に、その使役獣「七獣」』
『そして固有結界「心象的世界破壊」』
『あとは炎とか雷とかの力に・・・・願いだね』
「願いの力は使えないんじゃないか?こうして敵になった以上、俺たちの「願い」は使えないだろうし」
現在、蒔風は願いが使えない。
なぜならば、彼のために願ってくれる味方がいないからだ。
だが、それでも翼人。まだ強い。
この世界で皆が一つに集まったことで、もともと借りていた力は失せていたが、これではっきりとそれは消えた。
「だったら総攻撃でつぶしてしまえばいいんじゃないか?」
『無理だな。固有結界は周辺の世界を丸ごと飲み込む。聞いただけの性能では全員を飲み込んだところで一秒と持つまい。だが・・・・』
『あの性能なら「全員を一気に攻撃」や、下手をしたら「全員を撃破」などということも可能になりかねない』
そう、だから彼らは総攻撃を実施できなかった。
そうしたことで、全員が一気に全滅してしまうことだけは避けたかったからだ。
まあ、彼の固有結界で「全攻撃」はできても「全殲滅」はできないので、考えすぎということもあるのだが、それでも危険度は変わらない。
ちなみに、現在八神家に集まっているのは現存する八神家一同、それと、剣崎たち四人のライダーたちだ。
戦力をバラけさせたほうがいいという、理樹の考えで、こうやって一点に集中しないようにしているのだが・・・・これは襲われたときにやられてしまうというデメリットがある。逆に言えば被害が少なくて済むということにもなるのだが・・・・・
『あれが蒔風でない、という可能性はないか?』
『・・・・・・「奴」か?』
『そうだ!!「奴」ならば蒔風に化けることもできるはず・・・・だったら!!』
『それはない。一刀の最後の攻撃。あの剣山の中に、蒔風の十五天帝はなかった。つまり・・・・』
「蒔風との絆はもうないということか・・・・・?」
『そう。残念だが、あれはオレたちの知る蒔風だ。化けただとか、乗っ取ったとかでは、青龍を使役することはでき
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