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世界をめぐる、銀白の翼
第二章 Lost Heros
襲撃者VS漆黒&蒼青
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ね?やっとたどり着いた、強大な敵が目の前にいるってわけだが?」







蒔風は笑った。
そう、それはまるで、ついにたどり着いた最後の敵。ダンジョンの奥で待ち構えているような、魔王のように。




その顔は、悪に染まったように嗤い上げていた。





「それがわかってたんなら即捕まえることだ。こんなに標的集めてくれて、感謝するぜぇ・・・!!!」

「ッ!?全員離れ・・・・」





ガオンッッ!!!!






クラウドが全員に引くように指示を出すが、それよりも早く蒔風が突っ込んできた。
それを剣で受け止めたクラウドだが、三階ロビー外枠の通路などいう狭いところでは受け止めきれるはずもなく、ガラスフェンスを突き破って一階にまで落ちて行った。



「グオッ!?」

「俺だからって油断してんじゃねぇぞ?ここにいんのはてめえの敵なんだからよォ!!!」


一階ロビーに二人が剣を交えたままで着地する。


そこから蒔風が、両腕を広げるように剣を振るう。
その件に押される形で、クラウドが握っていた剣が両手とも弾き上げられ、胴体が無防備に。

そしてその腹部に、蒔風の打滅星が一撃、ド真ん中に打ち込まれた。



その衝撃にクラウドの体は壁にまで突っ込み、たたきつけられる。




「ガ・・・・ア・・・・」

「おいおい、真面目にやってくれ。このままじゃあ・・・終わっちまうだろう!?」




そのクラウドに、蒔風が「獅子」を握って歩み寄り、その首に向かって振り下ろした。

だが




ゴッ、バガァッ!!!!




クラウドがもたれかかっているその壁の向こうから、幾本ものの剣や武器が突き出してきて蒔風に対してカウンターのように攻撃してきた。

その無数の剣に蒔風は「獅子」を盾にしながら後ろに飛び、地面に「獅子」を突き刺してその上に立つ。



「ッッ・・・・!?」

「舜ッッ!!!!」




そうして壁の向こうの穴を睨む蒔風だが、壁の空いた穴の向こうから一刀が突っ込んできて、蒔風の背後に一瞬で回り込み剣で切りかかってきていた。
蒔風は「獅子」に掛けていた足から力を抜いて、重力のままに落ちて一刀の剣を回避。

振り返りながら着地して「獅子」を抜き、頭上から振り下ろされてきた一刀の追撃を受け止める。


「本当に・・・本当にお前がやったのか!!!」

「めんどくせーなァ・・・・言ってんだろ?それとも、まだ夢見てんですかァ?」



そう言って、剣を握る手とは逆の手で懐をまさぐり、蒔風が何かを取り出す。
それは、カードの束だった。一番上には、華琳の姿が書
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