第二章 Lost Heros
襲撃者VS漆黒&蒼青
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に、その場の全員が閉口する。
そうだ。確かに、クラウドからの話を聞いてこうしてきたモノの、確固たる証拠はまだわからない。
だが、クラウドは蒔風を肩を並べる翼人なのだ。きっと何かを掴んでいる。
そう信じて、彼らはこうして蒔風を取り囲んでいる。
「おいおい・・・・お前ら、オレが本当に・・・・やったと思ってんのか?」
「・・・・・信じたくはない。だが、そうである可能性がある以上、看過はできない」
蒔風が周囲に聞き、愛紗がそれに応える。
その意見に、蒔風は言っておきながら見事だと思った。
たしかに、その通りだ。疑うべきは疑い、そしてそれを晴らせばいい。
「なるほどね・・・・でも、オレのアリバイは?どういう事になるんだ?」
だが、そう。
その問題が残っている。
皆が黙る。蒔風が待つ。
そして、クラウドは口を開いた。
「・・・・・わかった。行け」
「クラウド殿!?」
しかし、クラウドはそう言って剣を下ろしてしまった。
その行動に、蒔風が肩をなでおろして安心する。
「疑いが晴れてよかった。じゃあ、オレは・・・・・」
「最後に、一つ言いか?」
その場から蒔風が一歩歩いて、クラウドが最後だと言って質問する。
まあ最後ならと、蒔風も振り返ってその質問を聞こうとする。
「なんだ?・・・・これでもう三回も振り返ったんだ。四回目は無しにしてくれよ?」
「四回目はない。というか、そろそろ茶番はいいか?」
「は?」
「蒔風はどこだ、青龍。今すぐに呼んでもらおうか」
クラウドの言葉。
その言葉に蒔風の周囲を囲むメンバーからどよめきが起き、蒔風(?)は目を見開いた。
「お、おいおい・・・・そんなことは・・・・」
「気付いてないなら教えてやる。さっきから口調が出ているぞ。いきなりの事で動揺したか?」
「・・・・いや、これは・・・・・」
明らかに狼狽する蒔風(?)
だが、そこにクラウドは追い打ちをかける。
決定的な証拠として。
「もしお前が蒔風なら・・・・・十五天帝を出してみろ。すべてだ」
「ッッ・・・・・・」
その言葉に、息詰まる蒔風(?)
ほとんどチェックメイト。
もう、彼に逃げ場はない。
それでも何とか言い繕おうとするが、最初の一言を言っただけで、もう無駄だと察したのか、黙ってしまう。
そこに
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