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世界をめぐる、銀白の翼
第二章 Lost Heros
犠牲を払って得た情報
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しきもの、裏面には何かのマークがついていた。



「これは・・・・・・」

「これは・・・・・ディケイドやディエンドの使うライダーカードに酷似しているものだ」




会議場にざわめきが走る。


ならば犯人はディケイドたちなのか。
確か彼は「破壊者」という呼び名だったはず。ならば本当に?



一気にざわつき、士たちに視線が向く。




ユウスケは待ってくれと周囲を落ち着かせ、そんなわけないと叫んでいる。
そんな中、士は冷静に立ち上がって、意見を述べた。




「俺や海東じゃない。俺たちはあいつらが襲われたとき、グループで一緒になった連中と一緒にいたからな」

そう、士たちにはれっきとしたアリバイがある。
それに、蒔風自身も、彼がやったとは思っていなかった。



「士は過去、すべてのライダーを敵に回して戦ったことがあるが、今回はそれをする意味が全くない。別に・・・世界は平穏なのだからな」

「?・・・蒔風?」



一刀が蒔風が一瞬間を空けたことに疑問を感じたが、頭を押さえてぐらつく彼を見て、疲れているのかと思い、大丈夫かと声をかけた。

「大丈夫だ・・・ちょっと無理しすぎただけだから・・・・で、今回の敵は、おそらくディケイドやディエンド。そのライダーシステムを利用しているか、所持しているかだろう」



ディケイドがライダーをカードに封印していくことができたのは、そのライダーを倒し、三次元での存在を破壊して二次元に押しやってカードにしていたからだ。


おそらく今回の敵は、大ショッカーが開発したその「破壊機構」を利用したもの、というのか最終的な考えだ。



「もしディエンドタイプなら・・・・封印した奴らを解放して戦わせてくるかもしれない。ディケイドタイプなら、封印した奴らの力を使って攻撃してくるかもしれない」

「たしかに、これは厄介極まりない・・・・・だが、これならまだ希望はある」

「カードに封印されているなら、まだ救い出す方法がある」


「希望が見えてきたな。今日はこれまでだ。各自、警戒を怠らず、そう言った方針で頼む」



蒔風が最後に締めて、会議は終了した。

だが、今回の収穫は大きい。敵の出方が分かったのだから。







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「なあ・・・・本当になにもわからなかったのか?」

「なにがだよ」




会議の後。
一刀が退出した蒔風を呼びとめて声をかける。
その隣には、理樹も一緒だ。


一刀が訊いたのは、先日、巧から
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