第二章 Lost Heros
犠牲を払って得た情報
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ながら、何かから逃げているようだ。
そしてその一瞬後、その四人が出てきたビル一階から煙が噴き出し、白い光が立ち上って、そこからバトルモードのサイドバッシャーが吹き飛んできた。
これは衛星映像なので、音は録音されていないが、きっとそれはすごい音だったのだろう。
三人の足が止まり、一人が止まらないようにと彼女らを促す。
だが、その一瞬のうちに何か白く細い光が美魚とクドを打ち抜き、小毬に迫ったそれをデルタが何とか弾く。
撃たれた二人は倒れ込んでいくが、瞬間、光が柱のように立ち上ってから消え、そのまま消滅してしまう。
それを見たデルタはジェットスライガーを呼びだしてその場から退避しようとするが、デルタの足元が爆発し、彼もまた光になって消えた。
そして、小毬はそこから一歩も動くことも出来ず、程なくして光となって消えた。
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「これが・・・・・先日、ここで会ったことの一部始終だ・・・・」
「真上からの映像でわかりにくいところもあっただろうけど、大体何があったのかはわかったと思う。で・・・・・だ」
辛そうに呟くクラウドの後を、一刀が引き継いで話していく。
「この映像は、今回の事件で唯一残った証拠。どれだけ解析しても敵の姿は出てこなかった。だけど」
一刀がコンソールをいじってある一場面で映像を止める。
それは、彼らは光となって消滅した瞬間だ。
彼らを包むように光が立ち上り、そして細くなって消えていった瞬間だ。
その瞬間の映像を停止させ、五人分を映し出す。
「見てもらってわかるように、彼らは倒された後にその場から消滅している。これが、今まで遺体もなにも無かった理由だ」
そして、その映像を拡大していく。
「で、これが拡大映像。荒くなっててわかりにくいと思うけど、ここを見てくれ」
そう言って一刀が射すのは、光の中心。
そこに、なんだかよくわからない黒い点があった。
そしてそれは、それぞれの光に一個ずつ、しっかりと存在していた。
「で、だ・・・・・これが最大拡大映像」
そう言って、めいっぱいまで拡大した画像を移す。
だが、これでは粗過ぎてもはやただの抽象画みたいになってしまっている。
「そして・・・これを解析すると・・・・」
その粗い画像が、徐々に鮮明さを取り戻していく。
その黒い点の正体が明らかになっていく。
それは、四角くて、薄い何かだった。
片面には顔ら
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