第二章 Lost Heros
わずかな光明
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「じゃあ・・・・この中にも、すでに友人や知り合いがやられた者も多いと思う、今回の襲撃事件。その犯人だけど、いまだに一切の手がかりはない」
『犯人は複数人かもしれねぇな』
「それに関しては、まだわからない。僕の方でも全部の現場と物件を見たけど、見つかったのはどこにでもあるような武器で付けられて傷と、どこにでもあるようなものしかなかった」
『じゃあ、複数人と見て警戒しましょう。今時の状況じゃ、警戒しすぎていけないという事はないわ』
一刀の言葉に、翔太郎が犯人の人数を聞き、理樹の言葉に、華琳が現状は複数犯と見て行動するように提案した。
そうして又いろいろと話していくのだが、なにぶん情報は穴だらけで、ほとんどの事項がわからない事ばかりで、進めようにも進めないのだ。
とりあえず、この場での情報交換を済ませ、最後に観鈴が各人の前にモニターを出し、今までの証拠品を一つ一つ出していった。
「一度私たちでも見てみたけど、みんなにも見てもらいたいの。なんでもいいから、何か見つけたら教えてくれるかな?」
その言葉に、全員がモニターを見て写真や映像を回していくが、今までだってかなりの人数が鑑定してきた物品だ。
いくら力があったって、ここにいるのはほとんどが元々はただの一般人だった人や、まだ学生だったりする者がほとんど。
今さら新発見などあるはずも無く、皆が首を振ってモニターを消す。
「月並みな言葉だが、皆気をつけてくれ。一体敵がどこから来るのか、今回は本当にわからないから」
最後にもう一度、蒔風が注意を促してから、今回の会議は解散となった。
と、言っても帰る場所は皆同じだ。
現在、すべての者が「EARTH」に身を寄せているのだから。
だが、そこで何もしないわけではない。
数グループが見回りに立ち、警備を強化したり、出入り口を封鎖したりしている。
だがそれと同じくらい、重要なことがたくさんあった。
衣食住の確保である。
「衣」に関しては、問題はさほどない。
アリスがつないだ扉で、各人の部屋に空間を繋いで持ってくればいいのだから。
「住」むところは言わずもがな、ここである。
最大の問題は、「食」だ。
なにしろこんな人数。「EARTH」の食堂は全員が入るように設計はされているものの、いかんせん厨房の食材を扱う料理人の数が足りなくなってくるのだ。
更に、食料も調達しなければならない。
厨房には本来のシェフである津上を筆頭に、天道やアーチャー、士朗を始め、料理ができる者は全員駆り出された。
食材にも、細心の注意を払った。
「EARTH」圏内とも
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