第二章 Lost Heros
始まりの襲撃
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乗った良太郎もその場に到着し、現状の酷さに言葉も無い状態だった。
ゼロライナー後部車両「ナギナタ」の真ん中上部は完全に吹き飛んで天井がなくなってしまっている。
そしてその状態で横転し、こちら側に中を見せつけているかのようだ。
その内部だが、ところどころからは火花が散って、そのど真ん中には何かが爆発したかのような跡がくっきりと残っていた。
「俺らが来た時にはもうこんなんだったぜ」
「多分、よっぽどいきなりだったんだね。なにも残っちゃいないよ」
「ゆ、侑斗は!?」
先に来ていたため、一応この周辺を見ていたモモタロスとウラタロスに、デネブが必死になって聞いた。
だが、二人はそれに答えることはできなかった。
「いないよ・・・見つからなかったんだ。あいつ、かなり強かったのに」
「あの侑斗に簡単に勝てる奴なんて、想像もつかへん」
と、さらに気落ちした様子のリュウタロスと、本当に今でもこの現状が信じられないというキンタロスが、侑斗どころか、手がかりも無かったと報告する。
それを聞き、デネブは泣き崩れてしまった。
その様子を見て、アーチャーがオーナーに話しかけた。
「だが、おかしいじゃないか。遺体も無いというのはどういう事だ?ほかに戦闘場所はあったのか?」
「いぃえ。この場だけです。おそらく、ここで襲撃され、ここで・・・やられたんでしょぅ」
そのオーナーの言葉に、一刀が「ん?」と頭を捻る。
だったら、遺体がないのはやっぱりおかしいと。
「ここだけが戦闘範囲なら、なんで遺体がないんだ?もしそれごと消すぐらいの攻撃なら、ゼロライナーも無いはずだろ?でもあるってことは・・・・」
「おそらく、連れ去られたか何かだろうね。だけど、あの坊っちゃんを連れ去るなんてこと、短時間でできると思う?」
「殺した後に遺体を処分したってことはないか?」
「それはないやろ。そんなん、この砂漠でどうやるんや?」
現状を見て、推測を立てていく一同。
結論としてわかったのは、侑斗は襲撃され、なぜかはわからないが連れ去られたという事。
そして、襲撃者はゼロノスを圧倒し、尚且つ連れされると言うほどの実力者だという事だけだった。
「だが・・・なぜ侑斗が狙われた?デネブ、わかるか?」
「わからない・・・だが、いつもこうやって時間の中を監視していたから、邪魔だと思われたのかもしれない・・・・」
少しは立ち直ってきたのか、デネブが顔をグシグシとこすりながら立ち上がった。
なるほど、確かにここ最近、侑斗は時間の中を見回っていた。
もし、襲撃者がこれからことを起こすつもり
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