第二章 Lost Heros
始まりの襲撃
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侑斗が血相を変えてデネブの後ろ襟をつかんだ。
いや、実際にはその顔は仮面に隠れて見えなかったが、その時の侑斗の顔は、デネブには容易に分かったのだ。
『ゼロライナーを切り離して「EARTH」に戻れ!!そしてこのことを・・・・・』
「侑斗!?」
ドォン!!!
侑斗の声がドアの向こうから聞こえる。そして、その後に爆発音が聞こえてきた。
侑斗はデネブを掴んで、彼をゼロライナーの前部、つまりは操縦室に放り込んでいたのだ。
デネブが扉に縋りつくが、ゼロノスである侑斗がゼロライナーを切り離し、一両目であるドリルだけを発進させてしまった。
おそらくはまだ、謎の襲撃者と戦っているのだろう。
だが、あの狭い車内ではゼロノスの武器はどちらも不利だ。
引き返そうにももう、マシンゼロホーンのハンドルは言う事を効かない。
窓から外を見ると、後部車両から炎が上がり、何か白い光が真上に向かって柱のように伸び、そして細くなって消えていくのが見えた。
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「それでそのままここに・・・・・頼む!!侑斗を・・・侑斗を助けてくれ!!」
一部始終を話したデネブが、蒔風に縋りつく。
隣で聞いていたアーチャーと一刀は信じられないと言った顔をしていた。
無理もない。
実力にある程度の上下はあれども仮面ライダーを、しかもゼロノスを、デネブの援護がないとはいえそう簡単に倒す者がいるのだろうか?
「場所が悪かったんだ・・・・あんな狭い食堂車じゃ、ゼロノスの武器は大きすぎて十分に戦えない・・・」
「いや、いい・・・・話しは後だ!!急いでその場所に案内してくれ・・・行けるか?」
「ああ!!こっちだ!!」
「オレも行く!!」
「私もついて行こう」
デネブの後に、蒔風、一刀、アーチャーが着いていき、ゼロライナードリルに搭乗して現場に向かう。
時の中での事件という事もあって、野上達にも連絡し、一行は問題の事件現場に向かった。
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時の中。
場所は、つい三十分前にゼロライナーが襲撃を受けた場所だ。
「野上!!・・・・・こ・・・れは・・・・・」
「舜・・・・見てよ・・・・こんなの・・・・」
ゼロライナーが到着する頃には、デンライナーに
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