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世界をめぐる、銀白の翼
第二章 Lost Heros
始まりの襲撃
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デネブの話ではこうだ。




いつものように、時の砂漠をゼロライナーで走っていた侑斗とデネブ。
これ自体は、別に珍しいことではない。桜井侑斗は暇さえあっては(ほとんど暇だが)時間の中を走って異変がないか、イマジンが出てないかと様々な時間を見て回っている。


今日もそうした巡回のようなものの途中だった。



時間に降り立ち、見回って、キャンディー(侑斗をよろしく!)を配ってたデネブにプロレス技を仕掛ける。
いつものことを終わらせてから、また時間を走っていた。





「なぁ侑斗。もうこんなに飛び回らくてもいいんじゃないか?」

「あん?どういうことだよ」



ゼロライナー食堂車。
そこでご飯を食べながら、侑斗がデネブに聞き返す。



デネブが言うには、「EARTH」というちゃんとした部屋があるんだから、そこで暮らせばいいのに、だそうだ。
だが、侑斗はそれに対して横に首を振った。



「いや、それじゃだめだ。イマジンがやってくるのは突然だ。ターミナルも見ているんだろうが、こうやって常に見回っていないといつ来るかわからないからな」

「おお、そういうことか!さっすが侑斗!」

「それにずっとあそこにいたらそのままプーになっちまうかもしれない・・・」

「おお・・・・そういうことか・・・・」

「って何納得してんだー!!」

「アタッ!痛いな〜侑斗〜。侑斗が言ったんじゃないか〜」



車内にて、誰も見てない漫才を延々と披露していく二人。
相も変わらず仲のいいものである。




そうして床の上でゴロゴロと暴れあっていると、突然





ゴガンッ!!!





という音と共に、衝撃がゼロライナーを襲った。
その衝撃は重く巨大なゼロライナーを一発で脱線させ、緊急停止をさせるほどのものだった。



「な、なんだ!?」

「襲撃されてんだ!!行くぞ!!デネブ!!変身!!」



ゼロノスに変身し、デネブと共に外へと飛び出して行こうとする侑斗。




だが






カン、カランカラン・・・・・ボシュッ!!







「なっ!?」

「ぶわっ!!」




少し開けられた扉の隙間から缶のようなモノが投げ込まれ、それから一気に白い煙が噴き出してきた。
ゼロライナーの狭い室内は一気に真っ白な煙に覆われ、視界を奪われる。



「これは・・・・」




ピンッ、ゴトッ!!



「!!!デネブ!!」

「侑斗!?うわっ!!」




何か重いものが床に落ちた音がして、
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