第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#47
FAREWELL CAUSATIONZ〜Brave Phoenix〜
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ていればイイ。
己は獅子の王、我惑わさんと綴れ立つ魔鏡の群れなど、
一枚残らず砕き尽くす!
グオォッッッッ!!!!
爆炎。
「弱点」 を熟知していたのはシャナも同じだった。
通常の魔幻鏡では当然カウンター攻撃に対し
致命的なダメージを被っていただろう。
故に絶技のパワーバランスをコントロールし
攻守3:7に振り分ける、等と凡手は打たない、
逆に反撃の覚悟すらも捨て去りより攻撃のみに力を凝集した。
技の生む摩擦熱、鎧の放つ赤熟熱、刀に宿る煉獄熱、
属性の違う三種の熱源を結合させ
ソレを全身から迸る闘気と剣気によって更に上昇させる。
結果としてカウンターで来る攻撃、
小規模の爆発程度なら身に纏った爆炎が消し飛ばす。
ただ二つの技を重ねるだけが “魔術師” の特性ではない、
異なる二つを組み合わせる事でより強大な威力を生み出すコトが
紅の魔術師足る所以なのだ。
その両名が己が真力を賭して真っ向から激突する瞬間、
戦闘者でなくとも血の滾る光景。
だが、明確なる熾烈はソコに存在しなかった。
音も無い、鬩ぎも無い、拮抗も、膠着も、斬?と爪?の相克すらない――
ただ、それこそ合わせ鏡のように互いの一撃がピタリと符合し
ソレが無尽に連なっているだけ、さながら平行世界の出来事が如く、
細かい部分は違っても至る結果は皆同じ。
やがて絶対真空、無から生ずる超エネルギーのように、
スベテの因果は基本世界へと集束される。
グワアアァァァッッッッ!!!!
高層ビルが内部の鉄筋ごと砂塵の如く弾けた、
大気は唸り空は揺らぎ、罅割れた大地は竜が這い擦り出したかのように引き裂かれた。
途轍もない、本当にトテツモナイ超パワー同士のブツかり合い、
余波ですらのこの災禍、爆心の中核にいた両者は砕けた空間の狭間から、
一瞬よりも遥かに短い随に異世界の己を垣間視た。
無限の神の法則、目の前の敵に専心し、尚且つ極僅かでもパワーがブレたなら、
間違いなく次元の歪みに引っ張り込まれ、或いは別世界の存在が引き擦り込まれ、
両者共に 『完全に』 如何なる次元からも消滅していただろう。
人の創れかし 『神』 に一切の慈悲はない、
ただ、淀み無い力や精神はその消去の法則から除外される。
スベテは世界の在るがまま、正義だろうが悪だろうが、
宇宙が歪まなければただ其処に在り続ける。
「ふ、ぅぅぅぅぅ……」
『GA、Luuu……』
畏るべき相克、流星と雷獣の例を出す迄もなく、
何れどころか互いが消滅していてもおかしくない
双號と狂渾のブツかり合いは何と奇蹟的に双方無傷という
信じられない結末を迎えた。
特筆すべきはシ
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