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第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#47
FAREWELL CAUSATIONZ〜Brave Phoenix〜
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の分身、並のフレイムヘイズや徒なら
正体を知る間もなく喉元喰い破られるほどの戦闘力。
 現に凄まじいまでのスピードと廻転圧力だったが分身はそれぞれに対応した、
ある者は被弾覚悟で特攻しある者は四肢を丸めての防御態勢に移行、
それを壁として反撃の機を覗った者もいる。
 遮蔽物を利用しての回避、或いは戦略的逃走、
無論ソラトの護衛に身を挺した者もいる。
 しかし鳳翼の翅焔が狙撃したのは “敵そのもの” ではない、
彼らが、 『動いた後の軌道地点』
云わば 『未来への軌跡』 を撃ちぬいたのだ。






 ヴァグッッッッッッッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ―――――――――――
―――――――――――ッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!





 その状景を如何に譬えるべきか。
 天から降り注ぐ光の雨? 用済みの失敗作(ニンゲン)に御遣いが放った断罪の矢?
 何れにせよ似て非なるモノと云わざるを得まい、
標的以外一切の破壊がない、路面にも壁面にも一発として
着弾、掠りすらしないのだから。
 全 方 位(オールレンジ)攻撃。
 アノ “蹂躙の爪牙” の超爆焔儀ですらも
ソラトの軍勢を全滅させるコトは敵わなかっただろう、
威力は上回るとしても精密性がソレに追いつかないからだ。
 極大の光線、都市全土を呑み尽くす衛 星 兵 器(サテライト・レーザー)でもない限り
“一瞬で” ソラトの戦陣を焼き尽くすのは不可能だ。
 そう、スベテは一瞬の交錯だった。
 主力のソラトが斃せない限り、
“一発で全滅させなければ”
確実にシャナの方が殺られていたのだ。
『LUUUUUUUUUUUUUUUUUUGUAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAA―――――――――――――――――――
――ッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!』
 次々と、己が何故殺られるのかも解らず屠られていく
下僕の亡骸を踏み越えながら、
獅子の王は天に佇むシャナへと強襲した。
 無論放った鳳翼はソラトにも向かったが下僕は屠れても王は屠れない。
 何より壁となった者達が残骸と化しめられても尚動き、
ソラトの分まで粉微塵と成っても受け切ったのだ。
 獣にも情愛は在る、ソレは言葉を介さぬ分人間より純粋と云えるかもしれない、
故にソラトの本能は殲滅を認識するより速く動いていた。
 幾ら能力で甦るからといって己が下僕(しもべ)
その関係は術というよりスタンドに近いのかもしれない、
故にその犠牲を汲み取るのも無為に終わらせないのもその「本体」のみ。
 夥しい忠身の骸を掻き分け王は進撃する、
己が威力(チカラ)
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