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姦物語(ヤリモノガタリ)
07神原駿河
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07

 エロ論争をしてしまい、店には居られなくなったので、お土産用のパンを買って店を出て、神原の家に向かった。
 僕達は自転車だったが、神原はいつも通り走っていたので、二人乗りも断ってそのまま走った。
 昔、加藤かず子が、そのまんま東と付き合い始め頃、義太夫さんのバイクで二人乗りして走る後を、そのまんま東が走ってついて行くのを「イタリアの少年みたい」と勘違いして結婚したそうだ。
 僕も少し勘違いして恋に落ちそうだ、あの瑞々しい、はち切れんばかりの肉体を思う様、ハァハァ、いや何でもない。
 自称、変態のガチレズ女は、「阿良々木先輩だけは別なんです(ポッ)」と言った。
 嘘では無いと思うが、限定的バイセクシャルなんて有るのだろうか? 何かバンパイア的な魅了とかが働いたのかもしれない。僕は男同士とかは無理だ。
 これも昔、明石家さんまが「郷ひろみになら抱かれてもいい」と言ったが、現実には無理だろう。
 ジャニさんに抱かれるのが嫌で北海道まで逃げて「このまま(ホモセックスするぐらいなら)俺はここで死ぬ!」と言って諭され、移籍したのは有名な話だ。

 僕としては神原の瑞々しい肉体を団鬼六みたいに縛り上げて、電マとかでゴリゴリにイかせて泣かせてやりたい所だが、今日はその役目は火憐ちゃんが請け負う。
 神原に頭の天辺からつま先まで、オッサンにねぶり倒されるようにネットリ,タップリ、ジックリ味見されてから貝合せもされて、女同士なら男みたいに終わらず、どちらかがヘトヘトになるまで続くらしい。
 両方体力魔神だから途中から月火ちゃんと見学してよう。
「はあっ、着きましたっ、言った通り、自転車にも遅れなかったでしょう?」
 全力ではなかった物の、物凄い体力だ。開始前に少しだけでも体力を削れたのは僥倖かもしれない。火憐ちゃんの負担がちょっと減った。
「さすが神原だ、チャリンコと走れるなんて」
 ここまでの行動も臥煙さんに知られているだろうから、もし駄目なら「何でも知っている」人から電話が掛かってきて「私の姪に手を出したらぶっ殺す」と言われるはずだ。
 それが無いのと、パン屋さんでの一言は神原を焚き付けた言葉のようなので「姪に始めて出来た男の恋人?で、セックスまで可能な相手が見つかった」ので、レズからストレート復帰は無理でも、お母さん的な立場からも将来的に男とでも結婚して子供もできるよう「俺の姪をファックして良し」なのかも知れない。
「お婆ちゃん、ただいま、いつもの阿良々木先輩と妹さんだよ。これから凄く、物凄く騒がしくなると思うから、良かったら出かけてて欲しい」
 おばあさんは何か察したのか、孫の下ネタ挨拶でカミングアウト済みなのか、これから起こる惨劇と言うか喜劇と言うか、和の察する文化と心で何かを感じて、買い物に出かけてくれた。申し訳ない。
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