139部分:複雑なる正義その四
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テュはそんな二人を見ながらいつも嬉しそうな、それでいて哀しそうな笑みを浮かべていた。
母はいつも叔母であるヒルダに酷く虐待されていた。まるで家畜の様に扱われ廷臣達の前で足蹴にされ壁に叩き付けられた事もあった。その陰湿な眼はティニーに対しても向けられる事もあった。そんな時にいつも自分と母を庇ってくれたのが従兄であるイシュトーであり自分を妹と呼んだイシュタルだった。
やがて母と自分はイシュタルの居城となっていたマンスター城に住むようになった。そこでティニーはイシュタルと共に
暮らすようになった。
イシュタルとティニーは常に一緒だった。魔法や政治、歴史等を学ぶ時も机を並べ食事も同じものを食べ眠る時も同じベッドに入って眠った。優しく包容力もあり暖かかった。母はマンスターに入ってから数年してこの世を去ったがその悲しみに泣いていた時も支えてくれた。
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