第25話 武神は魔術を知る
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それを驚きながら見る残りの三人だが、復帰した百代がエジソンを問いただすように詰め寄った。
「ちょっと待ってください!昨夜の時姿格好が色々アレだったんですが、生前そんな趣味があったんですか・・・?」
「いや、違うのだよ。士郎に召喚された時は既にあの格好でね。だから私を変態扱いするような目で見るのは止してもらいたい!」
「わ、わかりましたけど、あの時と違って全然外見が違いません?」
「あの格好で街を出歩けば、エジソンが職質を受けて任意か否かはさておき同行を求められるのは確実だ。故に偽装の魔術を掛けておるのだ」
「なるほどなー」
百代の誤解を解いている最中、立ち会っていた石蕗和成が三人に説明している。
その中で聞き終えた小雪が一言目に発したのが――――。
「じゃあ、あのトーマスさんは本当に発明王エジソン何だよね!?」
「うむ!」
「あの二コ」
「バッドステイト!」
エジソンが小雪の言おうとした言葉を大声と大きな手で遮った。
「あの“すっとんきょう”の名前を私の前で口にしないで貰いたい!断じて、断じてだ!!」
特にこだわる理由も無いので、小雪はエジソンの言葉に素直に従う意思表示として首を何度か降った。
「分かって貰えて何よりだ。そしてすまないな、口を塞いでしまって」
「ううん、いいよ!だってトマ・・・エジソンの嫌な事言おうとしたボクが悪いんだもん」
「いやいや、それでも可憐な少女の口を塞ぐなど米国紳士として恥ずべき行為だ。だからこれからはお互いに気を付けると言う事で良いだろうか?」
「うん!」
「・・・・・・それでシーマ君はどの様な偉人なのですか?」
2人の仲直り?ぶりを見届けた冬馬が、理由は不明だがやや興奮気味に話を促す。
「舐めずりながらシーマを猛禽類のような目で狙うのやめなさい、若。後ずさりしてるでしょ?」
「うぅ・・・」
如何やらシーマを狙っていたので正体が気になっている様子だったらしく、準がストッパーで冬馬の抑えをする。
だがシーマが後ずさりしたり俯いているのはそれだけが理由では無い。
その理由は勿論――――。
「実はシーマの真名が俺達は勿論、シーマ自身も解らないんだ」
「「「「え゛」」」」
「むぅ・・・」
「エジソンの外見同様確かな理由は判明していないんだよ」
士郎は事実のみを伝えたが、推測による見当が付いていないとも言わなかった。
少なくともこの場でそれを説明する必要性に駆られなかったからだ。
「じゃあ、私が学校で指摘した事は正解だった訳か」
「・・・・・・不本意ながらナ」
「でもシーマの主語って“余”だよね?」
「と言う事は王か王族だったのですか?」
「
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