第25話 武神は魔術を知る
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凄いな私」
「ああ、本当にすごい。単に勉強嫌いなだけでやっぱり頭良いんだな百代は」
「喧しい!」
またも余計な事を言われて、先と同じように以下同文。
日頃の行い故、仕方ないが。
その百代を見てスカサハが説明を再開させる。
「さて、此処までがお前だけが知らない事だったが、次は冬馬達も知らせなかった事――――即ち、そこの二人について教えよう」
「ふむ。如何やら余たちの正体を遂に教える時が来たのか!」
「シーマ・・・・・・お主何時の間にその様な無駄な知識を身に着けた?ハッキリ言って似合って無いぞ」
「むむ!」
また話が逸れそうな感じに溜息をつくスカサハ。
話を長引かせないために引き受けた説明役だと言うのにと、心の中で独り言ちる。
それに気づいた士郎が話を引き継ぐ。
「シーマには悪いが夜も遅いし話を進めるぞ?」
「御二人の正体ですか」
「その前に四人は“英霊”と言う言葉を聞いた事があるか?」
士郎に問いかけられた四人は自分たちの記憶の中に在るその知識が有るか思い出そうとする。
その中で誰よりも早く思い出せたのが当然の様に冬馬である。
「名だたる武人や軍人への死後に敬った上でのの総称ですか?」
「一瞬で思い出せるなんて、流石は冬馬だな。兄貴分として嬉しいが称え続けるとまた話が止まるので悪いが続けるな?」
「はい」
「冬馬の言った通り、意味だけで言えばそれだが、魔術世界ではそれだけでは終わらない。魔術世界では古くから信仰の対象とされた彼らは死後、祭り上げられた上で“英霊の座”に行きつくんだ。そこは英霊達と言う存在の管理倉庫みたいなものでな。特殊な術式を使うと召喚する事も可能なんだが――――偽りなく言うと二人ともその“英霊”なんだよ」
「「「「うんうん・・・・・・ん?―――――えぇえええ!!?」」」」
「まあ、驚くよな?」
士郎の説明による四人の反応に、実に楽しそうな笑顔で見守る当事者二人。
「トーマスさんとシーマが英霊なのーーーー!?」
「信じられませんが嘘や悪い冗談では無いようですね」
「ああ」
「じゃあ、二人は一体・・・・・・もしかしてなんですが、トーマスさんって発明王だったりします?」
準はロリコンなので、比較的四人の中で衝撃が一番低くて冷静に考えられることが出来た。
それ故に今までの日常を思い出した上での勘に近い推理を口にした。
その言葉に対してエジソンは――――。
「素晴らしいッッ!!!まさか一発で私を言い当てるとは、以前から思っていたが準は中々目聡いな!」
「ど、どもっす・・・」
(まさか本当に当たるとは・・・・・・)
エジソンの絶賛の圧力に、ヒキながら愛想笑いを浮かべる準。
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