第25話 武神は魔術を知る
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回るところに、百代は衛宮邸の近くまで来ていた。
ただし、途中から鉄心と共に。
「なんでさっきから付いて来るんだ」
「進行方向が同じ何じゃから、仕方あるまい」
「雷画さんに用でもあるのか?」
「さて、あ奴が出席するかは知らぬよ」
「?」
鉄心のよく解らない回答に首を傾げる百代。
そうこうしている内に衛宮邸の前に揃って到着してしまった。
「おい、爺ぃ。藤村組は隣だぞ?」
「分かっておるわい。そこまでボケちゃおらん」
「だったら」
「お待ちしていました御二方」
百代の疑問が解消される前に衛宮邸の門から姿を出したのは、藤村組の剣術におけるマスタークラスの石蕗和成であった。
「石蕗さん!?何で貴方が・・・」
「私も関係者だからです。百代お嬢さん」
「なっ・・・」
「お主が迎えると言う事は・・・?」
「はい。御二方が最後です」
百代の軽い驚きに構いもせず、2人は話を進めて行く。
「そうか。ところで・・・・・・」
「組長でしたら出席されていませんので、御懸念されている事には成らないかと」
「う、うむ、ならば急ぐとしようかのぉ」
石蕗和成に促されて衛宮邸の中へ入っていく鉄心。
それをポカンと見ていた百代も慌ててついて行く。
そうして中に入り衛宮邸で一番広い部屋である居間に付いた時、予想外の顔ぶれが3人もいて驚く。
「何でいるんだ、お前達」
3人とは冬馬達の事だ。
「それはこっちのセリフすっよ」
「そうだそうだ!ボク達はシロ兄の家族なんだよ!最近朝だけ一緒に過ごすようになったモモ先輩とは、年季が違うんだから!」
いきなり我が物顔でテリトリーに侵入してきたよそ者を追い払うかのように、小雪は百代に反感を見せる。
百代としてはそんな気は無かった。それに似た反応を見せる仲間を1人抱えている為、どうしても理解も出来てしまう為に気を悪くしたりせずに、3人の中のリーダー格に説明を求める視線を当てる。
「私達は本日の夜に重要な話がある。強制では無いが参加するか?と、アルバさんから昼間の内に連絡を受けていたんですよ」
小雪とは真逆に笑顔で百代の求める回答をする冬馬。
但し表面上ではあるが。
だが百代が気になったのは冬馬の本心では無く、彼を呼び出した者の名前だ。
「アルバ?誰だそれ?」
早朝だけとはいえ共に過ごすようになった百代からすれば、初めて聞く名前だからだ。
だがその疑問に答えたのは冬馬では無く、当人だった。
「私だ、娘」
「は?」
廊下から居間に入って来たスカサハを見て固まる百代。
女性の美しさとして完成された圧倒的美貌に、面を喰らって固ま
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