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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十九話 あなたは独りではありませんよ。
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はまた亡命するかもしれない。今度はフェザーンあたりに、ね。」
「・・・・・・・。」
「君が士官学校に入った時、不審に思わなかったかい?どうして特進入校が許されたのか、どうして、第十三艦隊に配属になったのか。」
「でも、それは、アルフレート・・バウムガルデン大尉だって――。」
まさか、とカロリーネ皇女殿下は思う。それもすべて掌の中だとしたら――。
「すべて・・・利用されていた・・・・。」
上手く言葉が出てこなかった。まだ衝撃で一杯だったが、じょじょにどうしようもないやるせなさと、そして怒りが湧き上がってきた。だとしたら!?今まで自分が安堵の思いでいたあの第十三艦隊への配属も予定通りだったというわけなのか!?あの場所も幻、かりそめの場所だったというわけなのか!?
「君が衝撃を感じるのも無理はない。」
カロリーネ皇女殿下がぎゅっとズボンの布を握りしめて下を向いていたのを見かねて、ラップ大佐が声をかける。
「どうして・・・・・・。」
カロリーネ皇女殿下は顔を上げた。その眼を見たヤン、ラップ、そして脇に座っていたフレデリカは思わず身じろぎした。
「どうして、どうして、どうして!!放っておいてくれないんですか!!!」
ほとばしった声は3人を直撃した。
「利用されていた・・・・!!せっかく逃げ延びてきて、ここでようやく居場所を見つけて、必死に頑張ってきて・・・・!!それが、それが、それが・・・・!!」
わなわなと体が震えているのを抑えることができなかった。
「全部お膳立てのうちだったなんて!!私の居場所は、居場所は・・・・居場所は!!!!」
それ以上言葉を発することができず、カロリーネ皇女殿下は両手で顔を覆った。
「その、一ついいかな。」
それまでラップに説明を任せて、黙っていたヤンが口を開いた。
「その、君につらい思いをさせてすまなかったと思っている。けれど、私たちは利用する立場の人間じゃないんだ。シトレ閣下、ブラッドレー大将、ウィトゲンシュティン中将、私、そしてラップ、フレデリカ、みんな君を守りたいんだよ。あ、まぁ、シトレ閣下やブラッドレー大将は政治的判断をすることはあるけれど、その、基本的なスタンスはみんな君を守りたいんだよ。」
「・・・・・・・?」
カロリーネ皇女殿下は顔をあげた。眼に一杯涙が溜まって充血している。
「本当だよ。これは信じてほしい。本当なんだ。別に君が王女様だからとか、そういうわけじゃない。」
「じゃ、どうしてですか?」
「どんなに政治的価値があっても、一人の人間の生き方を無視することは、民主主義に反しているからだよ。」
それまでしどろもどろだったヤンはこの言葉だけはしっかりとよどみなく言った。あぁ、この人はやっぱりこういう人なんだ、民主主義を守りたいという思いは本気なんだ、とカロリーネ皇女殿下は思
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