5VS6!ZワザVSメガシンカ(3)
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えない技なら操れないとでも思ったか! ムウマージ、『サイコキネシス』!」
ラティアスが放つ虹色の珠を、ムウマージは己の念動力で支配しようとする。だがその直前に虹色の珠は弾けて消え、墓場一帯を覆いつくすほどの幻惑の霧となった。ムウマージには、霧を操ることが出来ない。メガジュペッタは『怨念』でラティアスの技を封じ込めようとするが、霧が姿を見失わせている。
「姑息な真似を……『妖しい風』だ!」
「今よラティ! 『ミスティック・リウム』!」
シンボルハンターの操るメガジュペッタが触れると魂を吹き飛ばされそうに感じるような風を放ち、霧を吹き飛ばそうとする。程なくして霧は消滅していったが、そこでシンボルハンターには驚くべきものが見えた。
「あなたのムウマージは特殊攻撃なら何でも操れるわけじゃない」
それは、ラティアスの作り出した水球に閉じ込められもがき苦しむ己のムウマージの姿だった。ただの水ではないのかゴーストタイプであるムウマージが呪文を唱えることも出来ず苦しんでいる。
「ムウマージは『火炎放射』や『パワージェム』は操ったけど、ルリを見た途端引っ込めていった。ルリだって『ハイドロポンプ』みたいな特殊攻撃は使うのに。あなたのムウマージは水技は使えないし操れないから。それに、ダダリンが倒れた後クーが冷凍ビームを使った時だって、本当に特殊攻撃全てを操れるのなら即座に出して操ることが出来たはずよ。なのにあなたは黙ってみていることしかしなかった。理由は、氷技も操れなかったからでしょ?多分ムウマージが覚えているタイプ以外の技は操れない。それがばれたくなかったから……違う?」
ムウマージががくりと水球の中で力尽きる。その事実がジェムの読みが当たっていたことを示していた。
「大した名推理だ。だがまだ俺の優位に変わりはねえ!ジュペッタ、『怨念』だ!」
「−−−−!!」
「きゅうああん!」
メガジュペッタが腕を振るうと、投げた様子もないのに呪詛が絡みついた螺子のようになった棒がラティアスに突き刺さった。戦闘不能になった味方の数だけ相手の技を使用不可能にする怨念により、ラティアスの力が失われる。
「お前のエースも、儚い抵抗だったな! やれジュペッタ!」
シンボルハンターのメガジュペッタが影のように姿が滲み、一瞬消えたかと思うとラティアスに死角からの突進を見舞う。ゴーストタイプの強力な攻撃技『ゴーストダイブ』だ。エスパータイプであり技を使えないラティアスは、一撃で倒されてしまう。
「……ごめんね、ラティ。でもこれで勝ちに繋ぐから」
こうなることは、ジェムにはわかっていた。賭けが成功してもラティアスに出来るのはムウマージを倒すところまで。その後は何もできずにメガジ
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