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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十七話 すれ違い
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ん。少し聞いてもらえますか?」

オレは意を決して相談する事にした。藁を持つかむ思いだ。

「私でいいのかな?」

アルトさんは優しく聞いてくれた。

「はい、お願いします」

オレは、今日1日の事をアルトさんに話す。

任務前のティアナの様子。誤射の時の状況。帰って来てからの無理を押しての自主練。それを止める為にやった事。

その後のヴァイス陸曹とのイザコザ。全てを話した。

アルトさんは、それを黙って聞いてくれている。

「…と言う事があったんです。オレは…ティアナに対して間違った事をしてしまったんでしょうか?」

情けないな…なんかオレ、必死にアルトさんに頼っちまってる。

「そっか…難しいね。間違ってるとしたら、2つだと思うけど」

「2つ?」

やっぱり、オレがダメな所もあるか。

「うん。1つはティアナへの接し方。アスカの言ってる事は正しいと思うけど、もうちょっとマイルドにやった方が良かったと思うよ?耳を貸さないかもしれないけど、強く言ったって意固地になるばかりだと思うから」

「……」

「もう1つは、訓練を止めさせる為にやった賭け。その時のティアナは冷静じゃなかった。それなのに、追い詰めるような事になるのは、分かっていた筈だよね?」

「は、はい…」

その指摘に、オレは俯いてしまう。

こう正面切って間違ってる所を指摘されると、結構キツイ。

オレ、ティアナにこんな事をしたんだな。

「…ごめん。言い方がキツかったね」

言い過ぎたと思ったのか、アルトさんが謝ってくる。

「いえ、本当の事です。気にしないでください」

相談してるのはオレ。アルトさんはその中で間違った所を教えてくれるんだ。むしろ、言いにくい事なのにハッキリ言ってくれるから、オレとしては有り難いぐらいだ。

「えーと、つまり何が言いたいかって事なんだけど、その時のティアナはパニックになっていたんだと思うんだ」

「パニックに?」

思わぬ言葉が出てきた。ティアナでもパニックになるんだろうか?

どんなに慌てていても、ティアナは常に状況を見ているって感じがしたから、少し意外に思った。

「うん。急にアスカが現れて驚いたんだと思う。そこに緊急出動って聞いたから慌てちゃって、でも身体が言うことを聞かなくて。転んでから嘘って言われて、何がなんだか分からなくなっちゃったんだよ」

「…しまったなぁ……」

少し考えれば分かった筈だった。

今日の失敗はティアナにとって許せない事だ。上司にも怒られて、気分も落ち込んでいる。

そこにオレがゴチャゴチャ言ったって、聞いてくれる筈がない。

「オレは…疲れすぎてると、いざって時に動けなくなるって分かって欲しか
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