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魔界転生(幕末編)
第82話 魔界衆 復活
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のかわからないが、すぐに修復され突撃した陸戦隊はほぼ帰ってこない。
(こんな馬鹿な話があるもんか)
 指揮官は苛立った。しかも、すぐにでも、熊本に応援に行かなければならないのに、とんだ足手まといだった。
 すでに再び突撃隊を編成され陸に上がっていた新政府軍の軍司令官は手を拱いていた。
「司令、どうされますか?」
 待機の命令を受けていた部下たちは不安げに軍司令に問いかけた。
「命令するまで待て」
 ただ、それしか言えなかった。
(この局面を打破できる者は。方法はないものか?)
 馬上にて憎々しげに原城を睨みつけてことしかできない自分に腹が立つ。
「拙者にお任せいただこう」
 司令のすぐそばから声が聞こえた。
「え?」
 司令はいつの間にか現れた黒ずくめで異様な出で立ちの男が、隣にいることに驚いた。
 男は、編み傘を目深に被ってはいたが、右側が何か鋭いもので斬られたかのようにぱっくりと開いていた。その横顔は精鍛でちらりと見えた左目には眼帯のようなものをしていたのが見えた。
「貴公は一体何者なのだ?」
 軍司令官は男に尋ねたが、その男はその問いに答えることなく、すたすたと城に向かって歩きだしていた。

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