暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic24-C列車砲ディアボロス攻略戦〜Scylla 1〜
[9/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
て感じ。

「はっ!」

チンクが両手の指に挟んでた“スティンガー”8本を投擲すると、ベータは左手の9本の鞭で絡め取る。だけどチンクのスキルによって“スティンガー”は爆発して鞭が吹っ飛んだ。そして右手の9本をチンクに伸ばす。それをあたしは「たぁぁぁぁぁッ!」“フレイムアイズ”で一気に寸断する。次に向かって来るのが九尾の鞭で、槍のように一直線に突っ込んで来る。

「デストラクト・・・!」

まずブレイズロードで両脚だけじゃなくて全身を炎で覆う。んで、“フレイムアイズ”の柄を持った両手を脇に持って来て突進体勢を取る。そして「ディターレント!」炎の推進力を以って相手に突撃する。向かって来てた鞭はあたしの全身を覆う炎によって焼き払われてく。

「なに・・・!? この!」

再生した両手の18本の鞭が伸びて来て、半物質化してる魔力の剣身に絡みつかせてあたしの突進を食い止めようとしたけど、「無駄よ!」その全てを灰塵へと変えさせる。

「ぐお・・・!」

“フレイムアイズ”で貫いたベータを仰向けに倒れ込ませて、「あたしの勝ちよ、ベータ!」地面に縫い止める。念のために全身を覆う炎を解除しないままにしておく。

「おのれ! 私の身体に、たとえ非殺傷設定とは言え刃を刺し込むなんて・・・!」

――ヴァイオレントトレーナー――

両手と腰の鞭27本があたしを貫き、絡ませ、打とうとしたけど、あたしの炎の前には無力。あたしの体に届く前に焼き払われる。ベータの表情は怒りに満ち満ちてたけど、「なんてこと・・・」ようやく抵抗をやめた。

「さぁ、ベータ。装甲列車の砲撃を止めなさい」

「こんな無様、こんな醜態、こんな・・・!」

ガシッと“フレイムアイズ”の剣身を両手で鷲掴んだベータ。ああもう。呆れながらあたしは「チェーンバインド」を発動しようとしたところで、「逃げろ、アリサ!」チンクの警告。ウィーンと機械音が耳に届く。音の出所は装甲列車の砲台で、今のあたし達を狙える砲門すべてが向いた。

「ちょっ、何を考え――」

言い切る前に砲撃が発射された。急いでラウンドシールドを張って、砲撃を防ぐんだけど「ぅぐ・・・!」その威力に思わず呻く。なのはのバスターやルシルのアダメルを食らった感じ。しかも非殺傷じゃなくて物理破壊だから、魔力消費が激しすぎよ。

「アリサ・バニングス。あなたをここで討てれば、それだけで私の汚名は返上できる!」

「馬鹿! アンタ、あたしと心中する気!?」

「私はベータのスペアボディ。頭に詰まっているのも脳ではなくてAI。ここで私が壊れようともオリジナルには一切のダメージは無く、また別の機体(わたし)がロールアウトして、今度こそあなたを殺す!」

AIってことはサイボーグじゃなくてアンドロイド
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ