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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic24-C列車砲ディアボロス攻略戦〜Scylla 1〜
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は隙間を狭めることで防いだわね。

「フリンジングボム!」

銃口先に火炎球を発生させて、ベータの直上に向けて発射。火炎弾を防いだばかりの鞭が今度はアイツの頭上に移動して、まるで花弁が閉じるように動いて火炎球を包み込んだ。あたしは逆立ち状態のまま足元に魔法陣の足場フローターフィールドを展開、ソレを蹴ってベータの背後に突っ込む。

――フレイムバレット――

火炎球を封じ込めて花の蕾のような形になってる鞭の隙間から黒煙がボフッと漏れてきた。その隙にさらに火炎弾をベータの背中に向けて連射。ボロボロと崩れてく鞭を切り捨てたベータは新しく鞭を生成して、ペチンペチンと火炎弾を払い退けた。

「よっと!」

飛行魔法を発動して急上昇。ベータは「逃がさない!」両手に持つ18本の鞭をあたしに向かって振るって来た。地上では避けるのが難しい軌道でも、空中だと楽に避けられるわね。けどここで「しまった!」馬鹿な事をしたって気付いた。

「いかん、アリサ!」

装甲列車の兵装破壊を任せてたチンクに言われるまでもない。装甲列車の屋根に設けられてる二連装砲台の砲門の前に来てしまってた。ベータが厭らしい笑みを浮かべてるのが見えた。あぁ、誘導されたのね。調子に乗り過ぎちゃったわね〜。

「粉々に吹き飛べ!」

砲撃発射の前兆である砲門の奥に白い光が生まれた。チンクも兵装破壊に苦労してるっぽいし、「フレイムアイズ!」ついでに破壊してやるわ。銃口を砲撃発射直前の砲門に向けて「フレイムバレット!」を発射。

『チンク、援護お願い!』

――プロテクション――

『任せろ!』

チンクに念話を繋げて、あたしに向けられるベータの攻撃をどうにかしてもらうように頼む。そしてすぐに前面にプロテクションを展開。直後にあたしの火炎弾と砲撃のエネルギーが爆発した。

「くぅ・・・!」

爆炎と黒煙が視界を覆う。さらに砲台の金属片と思われる物もガツンガツンと当たってくる。ここで『今すぐ離脱しろ!』チンクから警告が入った。その切羽詰まった声色にあたしは従う。バリアを展開したままで急速後退すると、「おっと!」今いたところに砲撃が通過した。

『サンキュ、チンク!』

砲撃の衝撃波で黒煙が吹っ飛んで、あたしが破壊した砲台の無残な姿が露わになった。バチバチと火花やモクモクと黒煙を上げていて、完全にひしゃげてる。これでやっと1基か・・・って、「チンク! 全然壊せてないじゃない!」ちょっぴり怒る。

「すまない! しかしどうやら・・・私とは相性が良くないらしい」

「相性って・・・。触れた金属を爆発物に変化させるっていう、アンタのスキル以上に相性の良いのなんて無いでしょ・・・!」

ベータに向かって投げナイフ・“スティンガー”を投擲しまくるチン
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