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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic24-C列車砲ディアボロス攻略戦〜Scylla 1〜
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プションブレイク――

さっきみたくデルタを中心に四方八方に亀裂が入ったが、地面が捲り上がることはなかった。その代わり亀裂からエネルギーが壁のように噴出した。挟み込まれるような形で噴出したエネルギーの壁の衝撃波であたしは「うく・・・!」体勢を崩しちまって、尻から地面に墜落。

「いって〜」

「つ〜かま〜えたっ♪」

デルタがエネルギーの壁を飛び越えて来て、上半身を起こしたばかりのあたしへ向かって突っ込んで来た。あたしの左右はV字のエネルギー壁。後退は出来ねぇ。前進あるのみだ。起き上がり途中に前へ向かって跳び込んで、左手を付いてクルっと前転。

「そぉーい!」

ガキィーンと金属音がしてすぐにバキバキって地面が割れる音がした。石礫とかに備えて、すぐ背後に単面防御でのバリア・パンツァーヒンダネスを展開。アイツの方へ振り返る中で、バリアに石礫がぶつかってきた。

(壁は消えてんな)

あたしの逃げ場を封じてたエネルギーの壁は全部消えてる。追撃されねぇうちにさらに距離を取らねぇと。デルタの方に体を向けながら後退。アイツは“ケラウノス”を振り被った状態で「逃がさないよ!」あたしに向かって突っ込んで来た。まずは引き付けろ。ここいらで決めねぇと、巡航ミサイルが撃たれっぱなしのままだ。

「えいりゃぁぁぁぁぁッ!」

デルタが“ケラウノス”を横薙ぎに振ろうとしたのを見てすぐに、トンと地面を蹴って跳ぶ。足元を“ケラウノス”が通り過ぎると同時に「ギガントハンマー!」を横薙ぎに振るって、アイツの右肩を打った。

「むぅ・・・!」

吹っ飛ぶデルタを追撃するために飛んで、ドサッと地面に落ちて「おわぁ〜!」ごろごろ転がるアイツの直上へ。さらに「ギガントハンマー!」を右上腕に打ち込んだ。地面にめり込んだアイツは「いったいなぁ、もう!」それでも起き上がろうとするから、「だったら投降しろ!」とは言いつつ、さらに“アイゼン”の一撃を打ち込んだ。

「むぎゅ――」

“アイゼン”のハンマーヘッドを持ち上げると、「やっべ、やり過ぎたか・・・?」右腕全体が大きくひしゃげたデルタが倒れてた。だっつうのに「投降なんて・・・!」左手を付いて上半身を起こしやがった。

「おいおい、もうやめろって! 右腕、潰れてんだぞ!」

「腕の1本くらい、なんてことないもん! それにどうせこのデルタは、スペアボディだし」

聞き捨てならねぇセリフを吐きやがった。今まで戦ってたデルタが「スペアボディだ?」ってことは、オリジナルのボディがどこかに居るってことになるわけだが・・・。

「そうだよ。本物のデルタはちゃ〜んと脳みそ積んでるけど、このデルタは脳みそじゃなくてAIを搭載した自立型の完全機械体(ガイノイド)なの。無茶だって無理だって何だって出来
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