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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic24-C列車砲ディアボロス攻略戦〜Scylla 1〜
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前方に魔力弾を8発と展開して「おらぁ!」“アイゼン”で打って射出してすぐに、あたし自身も突撃する。デルタの膂力と頑丈さをしっかり見極める必要がある。ハンマーフォルムでどれだけぶっ叩いても平気ってんなら、攻め手を変えるだけだ。
「効かないよ〜!」
デルタは“ケラウノス”のヘッド部分をまた分離させて、フレイルのように体の前でグルグル回転させることで魔力弾を弾いた。さらに魔力弾を4発と“アイゼン”で打って射出する。それも弾かれちまうが、その隙にデルタの真横を通り過ぎる。
「お?」
「もう1発!」
振り被ってた“アイゼン”をデルタの背中に向けて振るう。両腕は柄を握っていて塞がってたから、碌に防御も出来ねぇで「あいたっ!」の一言を発して地面に向かって墜落。そんで激突。轟音と一緒に砂塵を舞い上げた。
(硬ぇ・・・!)
デルタをぶっ叩いた時の感触が人のそれとは全然違う。スバルやギンガの訓練、シスターズとの模擬戦の時に得た感触とも違う。一番似てる感触は「アムティス・・・」のような、圧倒的な頑強さ。
「古代ベルカから生きる騎士の力って、こんなものなんだ。痛いだけで死ぬほど痛いわけじゃない。ほら、次、次♪」
デルタは砂埃の付いた服をパッパッと払い、終わると“ケラウノス”を肩に担いで膝を曲げた。あたしは“アイゼン”を「ラケーテンフォルム!」に変形させて、デルタの迎撃に備える。
「そいやっ!」
上空に居るあたしのところにまで跳んで来た。“アイゼン”のブースターを点火して、その場で旋回。そんでデルタへ向かって突っ込む。デルタは振りかぶられてた“ケラウノス”を「どっせぇい!」振るって来た。
――フェアーテ――
両脚に高速移動用の小型竜巻を発生させて、突っ込むんじゃなくて急停止するために使う。目の前を通り過ぎる“ケラウノス”のヘッド。直後に来る2撃目より早く・・・
「ラケーテン・・・ハンマァァァーーーーッ!」
ブースターを利用しての再旋回したあたしの一撃を、先制でデルタの脇腹に打ち込んだ。アイツは「むぅぅ・・・!」吹っ飛ぶことなく、「マジか、おい」その場で耐えやがった。
「おおおおおおおッ!」
それでも“アイゼン”のブースターを抑えることなく振り抜くつもりでいる中、「よいしょっと」デルタが両手で“ケラウノス”を高く掲げた。あたしは「チッ」舌打ちして、ブースターを停止させて即座にデルタから後退。その直後に“ケラウノス”の一撃が降り降ろされた。
「もう1発!」
避けたところでブースターを再点火してデルタに再度一撃を打ち込もう、って思ったんだが。アイツは“ケラウノス”を振り降ろした勢いで一回転して、両脚の踵落としを繰り出してきた。
「っく・・・」
――パンツァーシル
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