暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1604話
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在しないのはスライムで確認出来た。
 であれば、ここで何があっても誰にも知られる事はないという訳だ。
 空間倉庫の中にある適当なガラクタ……何かの拍子に入手したまますっかり忘れていた金属の塊を扉の前へと置く。
 数tもの重量を持つ金属が置かれているのだから、もし扉を強引に開けても中に入ってくる事は出来ないだろう。
 それこそ、この金属塊をどうにかするには、MSなりなんなりを使わなければならない。
 だが、そんな真似をすれば当然俺に……OZにとっては狂人と思われている俺がどんな行動に出るのかというのは、向こうも理解しているだろう。
 ましてや、下手にMSをここに突入させようものなら、俺が何かをやる前にその衝撃で動力炉がどうにかなってしまう可能性すらある。
 ……ああ、でもこのまま俺にバルジを破壊させられたというよりは、自分達で自爆させた方がいいと考える可能性はあるか?
 問題は、誰がそう判断するかだな。
 もし普通のOZの人間なら、MSを突入させるにしても念の為に全員を避難させてからにするだろう。
 だが……今回に限ってはその辺の指揮系統がどうなっているのかが分からない。
 何しろ、現在進行形で地球ではレディ・アンがルクセンブルク基地に対して降伏とシャドウミラーの引き渡しを要求しているのだから。
 この作戦の指揮をレディ・アンが執っている以上、バルジにOZの人間が残っていてもあっさりとそれを犠牲にしかねない。
 ただ、その場合OZにとってはかなり大きな被害になるのは間違いなかった。
 少数精鋭のOZだけに、当然のようにその数はそれ程多くない。
 ただでさえ少ないその数を、このバルジと共に自爆させるような事になれば……OZの士気を維持するのは難しいだろう。
 うん?
 そんな風に考えていると、やがてこちらに近付いてくる人の気配を感じ取った。
 時間的に見て、恐らく先程ここから出ていった者達から俺についての情報を聞き、それで奪還部隊を派遣したのだろう。

「まぁ、中に入れないけどな」

 向こう側からは扉を開けたとしても、金属の塊が置いてあるので中に入るのはまず不可能。
 つまり、どうしても向こうからこの部屋の中に入りたければ、扉が無理な以上、壁を破壊して中に入るしかない。
 だが、ここは動力炉のコントロールルームだけあって、当然のように壁は厚い。
 それこそ動力炉の爆発があってもある程度は防げるくらいには。
 生半可な爆弾ではどうしようもない。
 ……さて、この状況下でどうするだろうな。
 唯一心配なのは、地球ではバルジがこんな事になっているというのを知らない事だろう。
 勿論バルジから何人も脱出していくような事になれば、どこかしらがそれを見つけるだろうが。
 その辺は、賭けだな。
 ともあれ、今の俺
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