ガンダムW
1604話
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は爆発するだろう。勿論それを邪魔する為にやって来てもいいが、その場合はそいつらも一緒になって死ぬ事になるだろうなぁあぁぁぁっ!」
『貴様……』
「まぁ、俺と一緒に自爆をするつもりなら、好きにすればいいさ。派手な花火を上げる事が出来るのは、俺にとっても悪い事じゃないし。じゃあ、そろそろ自爆する為の準備をするから、お前の相手はしていられなくなる。じゃあな」
『待っ』
ブツリ、と。向こうが話している途中で通信のスイッチを切る。
「……さて、と」
そうして改めて周囲を見回すと、部屋の中にいる者が全員俺を狂人でも見るような視線でみていた。いや、さっき撃たれた奴はまだ悲鳴を上げて床を転げ回っているが。
まぁ、今の通信内容を聞いていれば、そうなるのは当然か。
あの行為は演技だったんだが、それを言う訳にもいかないしな。
だが、こいつらを人質に……なんて事は全く考えていない。
そもそも俺の目的は、あくまでもこのバルジだ。
バルジを空間倉庫に入れるには、当然のようにこの中に人が……いや、生き物がいると不可能なのだ。
「……行け。ここで死ぬのは俺だけで十分だ。お前等まで俺に付き合う必要はない」
その言葉が俺の口から発せられたというのが信じられなかったのだろう。俺の話を聞いていた連中は、大きく目を見開いて俺の方へと視線を向けていた。
「いいのか? 私達を人質には……」
「しない」
一人の男がそう尋ねてくるのに、あっさりとそう告げる。
だが、先程のやり取りを聞いていた為だろう。大人しく俺の言葉を信用は出来ないらしい。
「いいから、さっさと行け。そいつも、放っておけば死ぬぞ」
手を撃たれて騒いでいる男を一瞥して告げると、やがて恐る恐るとだが何人かが立ち上がる。
そして扉へと向かい……やがて、部屋から出る事に成功した。
そうなれば、他の連中も俺が口にした出ていけというのが冗談でも何でもないと理解したのだろう。
すぐに皆が揃って部屋から出ていく。
気絶した初老の男も、右手を撃たれた男も、他の連中に連れられて去っていく。
そうして数分が経つと、この部屋に残っているのは俺だけとなっていた。
「後は、と」
一応スライムを使って部屋の中を隅々まで調べ、自爆装置やら隠れているような奴、もしくは隠しカメラや盗聴器の類がないのかを探す。……どうやら問題はないらしい。
レディ・アンなら念には念を入れて色々と隠しておくような気がしたが……どうやら、ここまではその手が及んでいなかったらしい。
もしくはそれをしようとしてトレーズに止められたか。
……何だか、後者の方が普通にありそうな気がしてくるのは、俺の気のせいか?
ともあれ、部屋の外へと出る為の出入り口も1つしか存
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