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マクロスフロンティア【YATAGARASU of the learning wing】
防戦
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何というか、よく咄嗟に出来たな、俺。

「……ちなみにオズマ少佐はどうしたんです?」

「ああ、ミシェルが狙撃でバジュラの頭を潰したんだがまだ生きててな。油断してたらこのザマだ。」

……俺と同じか。頭を潰してもまだ生きてるってどんな生き物だよ。……そもそも生き物かどうかも怪しいか。生物兵器って線もある。

「……何にしてもフロンティア船団は守りきれて良かったです。被害は?」

「幸い民間人に死者は出なかった。新統合軍では30人ちょっと。それと………ギリアムが死んだ。」

「なっ!?」

ギリアム大尉といえばオズマ少佐、姐さんに続くS.M.Sのナンバー3だ。本人の希望でオズマ少佐の部下としてスカル小隊に加わっていたが本来なら小隊長を任されても可笑しくない技量の持ち主だ。その彼が……死んだ?

「逃げ遅れた民間人……俺の妹を助ける為に機体を降りて生身でバジュラに銃を向けたらしい。……軍人としてこれ以上ない程立派な最期だったと、見届けた奴が言っていた。」

ギリアム大尉の死。それがフロンティア船団を守りきったという結果に釣り合うのだろうか?……いや、考えても答えはない。なら、前を向くべきだ。

「ああ、それと……」

「何です?」

「……ギリアムの機体を動かしてランカを逃がした一般人がいてな。お前の後輩だ。名前は……早乙女……そう早乙女アルトとか言ったな。」

「…………はぁ?」

アルト?何故奴が出てくる。……どうやら気絶している間に色々あったようだな。なるべく早く把握しないと……なんだか把握したらしたで面倒そうだが。
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