133部分:騎士その一
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主人によるとこおはフィアナのやや南にある小さな村だという。自分がこの村の村長でマニフィコという。妻はミカエラ、息子はダーヴィット、娘はマグダレーネという。子供達の名がグランベル風なのは二人の名付け親の妻の父がエッダ出身だかららしい。マニフィコによれば一週間程前自分がトラキア河南岸のある港町で麦を売りに行った帰り岸辺に流れ着いている騎士を見つけ救い出したのだという。そして傷の手当てをし船でこの村まで帰り昨日の夕暮れにこの村に着き部屋に寝かせたのだという。
「そうか、あれから一週間も経つのですか」
「コノートでの戦いのことですな」
マニフィコは騎士に問うた。
「はい」
「よくぞ生きておられました。あの時は豪雨で河の流れも急でしたのに」
「運が良かったのですかね」
「いえ、そうではないでしょう」
マニフィコは真剣な顔になった。
「貴方が今生きておられるのは天命なのです、将軍」
「将軍!?まさか・・・・・・」
騎士は思わず身構えた。自分の事を知っている、そう直感した。思い当たるフシはある。
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