皇太子様への誕生祝い。
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ケスラーの公然の恋人となった瞬間、彼の家にはカエルの卵爆弾、温泉卵爆弾、ケーキ爆弾、ヒル爆弾、などの数々の気持ち悪い嫌がらせが後を絶たなくなった上、
「ロリ!!」
「ロリケスラー!!」
「20ウン歳も開きがあるだろうが!!」
「俺たちのマリーカを汚すんじゃねえ!!」
「あぁ!!マリーカ、どうしてそんな男の下になんか行ったんだい!?」
「キモいんだよ!!」
「マリーカのセンターオワタ。」
「次はカリン(FPA48から移籍)を推しメンにするか。」
等という投書や2チャンネル、SNS等での書き込みが数百万件も急激に膨れ上がったのだった。
そのため専用の警備員が24時間体制で彼の屋敷を警護し、彼の郵便物は最新の探知機を持って事前確認を行うようになったのである。
「今度皇妃陛下の皇子誕生に臣下(社員)として贈り物をしなくてはならないだろう?その贈り物には何がいいかを考えていたんだ。」
「まぁ!」
マリーカが胸の前で手を握りしめる。
「そうなんだよ。僚友にそれとなく聞いてみたが、皆何かしらの贈り物をすでに用意しているようなのだ。同じものになっても困るし、こういうものは失礼のないように準備しなくてはと思っているのだが、いかんせんそういうものには疎くてね。だから――。」
「それなら良いものがありますわ!ちょっとお待ちになっていてくださいね!」
マリーカが叫び、身をひるがえして自分の部屋にかけていった。ケスラーは驚いたが、すぐに納得した。やはりこういうものは男には選べない。女の子だからこそ選べるものがあるというわけだ。流石はマリーカ。やはりこういう人をこそ妻に――。
「マ、マリーカ。それは何なんだい?」
ドタドタドタ、ビラッ!と持ってこられたものを見てケスラーは絶句した。マリーカが高らかに掲げたものには彼女の笑顔と同じように写る彼女の写真入りカレンダーがあったのである。(しかもサイン付き)
「何って、私の写真入りカレンダーですわ。きっと皇子様もこれを見てお喜びに――。」
「ならないよ。」
ケスラーは首を振った。山ほど言ってやりたいことがあるが、それを言うと彼女に嫌われるので、代わりに、
「そんなものを差し上げても恐れ多くも男たち・・・もとい、皇子様のおしゃぶり代わりになるだけだよ。」
「ん〜〜・・・そうなんですね〜。あぁ!じゃ、これはどうかしら!!ちょっとお待ちになっていてくださいね!」
マリーカが叫び、身をひるがえして自分の部屋にかけていった。再びケスラーは驚いたが、すぐに納得した。やはりマリーカは頭の回転が速い。すぐに次のアイディアを考える。そう、やはりこれは女の子だからこそ選べるものがあるというわけだ。流石はマリーカ。やはりこういう人をこそ妻に――。
「ママ、マリーカ!それは何なんだい!?」
ドタドタドタ、ボフォッ!!
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