132部分:風の勇者その四
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っておくべきです」
シャナンの言葉にコノモールも同意した。
「シャナン様とコノモール殿の言われる通りですな。セリス様、トラバント王は見方によれば帝国以上の大陸の癌、除いておかねば今後どれだけの禍となるかわかったものではありません」
「オイフェも・・・・・・」
「オイフェさんの仰る通りですよ。俺もあちこちでトラキアの奴等のやり口は見てきました。あいつ等は血に餓えた狼か鮫みたいなもんですよ」
傭兵として各地を渡り歩いたフェルグスまでが言った。
「皆・・・・・・やはろミーズを攻略しトラキアと矛を交えるべきだと思うかい?」
セリスは沈んだ顔で卓に着く諸将に問うた。その答えはセリスが望んでいない、しかし予想したものだった。
「そうか・・・・・・。よし、すぐにミーズ城攻略の為の作戦を立てよう。まず飛兵はミーズ城近辺を偵察、そしてフィアナへ向かっているリーフ王子達の部隊に連絡してトラキアとの開戦とあの地に向かっているであろうトラキア軍の別働隊への迎撃を命じてくれ」
「はっ!」
諸将は席を立ちセリスに敬礼した。
「戦うからには勝利を収めなければならない、神々の加護があらん事を!」
「おおーーーーーっ!」
諸将は意気上がる。だがセリスは今一つ気が晴れなかった。そんな彼をレヴィンは黙って見ていた。
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